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ホテルオークラ、世界で一大超高級ホテル網構築計画始動

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オークラ プレステージ台北(「オークラ ホテルズ&リゾーツ 公式HP」より)

 海外進出は、製造業にとってはお家芸といえるが、ホテルなどのサービス業は、これまで出遅れていた。

 国内のホテル市場は、訪日観光客が増えている現状を受けて活況を呈し、マリオット・インターナショナル、ハイアットホテルズ&リゾーツ、ヒルトン、フォーシーズンホテルズ&リゾーツ、インターコンチネンタルホテルズグループなど、外資系ホテルチェーンが店舗網を広げている。

 劣勢に立たされた日本のホテル各社は近年、海外進出を加速させている。

 帝国ホテル東京、ホテルニューオータニと並ぶ国内ホテル御三家の1社であるホテルオークラは2022年をめどに、アジア20カ所で最高級ブランド「オークラプレステージ」のホテルを展開する。現地資本が建てたホテルの運営を請け負う方式をとる。

 ホテルオークラは現在、国内外で72ホテルを展開しているが、オークラプレステージは台湾・台北とタイ・バンコクの2カ所だけだ。

 そんなホテルオークラが、20年から最高級ホテルの開業ラッシュとなる。まず、ミャンマー・ヤンゴンにオークラプレステージを開業する。地下2階、地上9階建てで、延べ床面積3万平方メートル、総客室数は390室、長期滞在者向けの客室130室が含まれている。

 また、ベトナム最大の都市、ホーチミンの複合施設内にも出す。延べ床面積3万平方メートル、客室250室。ホテルオークラは日本航空傘下のJALホテルズを買収し、ベトナムでは「ニッコー」ブランドのホテルを2つ持っている。

 カンボジア・プノンペンでは、地上40階建ての複合ビルに開業する。延べ床面積3万4000平方メートルで客室250室だ。ヤンゴン、ホーチミン、プノンペンのホテルは、いずれも市内の一等地に立地する。富裕層を取り込み、現地でのオークラブランドの認知度を上げる狙いだ。

 21年には台湾・台中の複合施設内に「オークラプレステージ台中(仮称)」をオープンする。延べ床面積3万4000平方メートル、客室数は250室。台中は台北、高雄に次ぐ第3の都市。台湾で運営するホテルは、これで3カ所目だが台北以外の展開は初めてだ。

JALホテルズの買収を機に海外展開に舵を切った

 海外事業を強化するのは、中長期的展望に立ち成長市場を取り込むためだ。

 10年、会社更生手続き中の日本航空からJALホテルズを買収した。海外に多くの拠点を持つJALホテルズを傘下に入れたのを機に、海外展開を急ぐことにした。

 15年10月、JALホテルズはホテルオークラのチェーン運営部門を継承し、社名をオークラニッコーホテルマネジメントに変更。ホテルオークラグループのホテルチェーンの運営会社となった。

 オークラニッコーホテルマネジメントは国内に47、海外に25の合計72ホテルを運営している。22年をめどに海外に展開するホテルの数を全体の5割にまで高める計画で、アジアの経済成長を追い風にしたい考えだ。

 ホテルオークラの17年3月期の売上高は前期比11%増の763億円、営業利益は40億円の黒字に転換した。16年同期は旗艦店であるホテルオークラ東京が本館立て替えのため、23億円の営業赤字となった。ホテルオークラ東京は20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて建て替え中だ。

 ホテルオークラは、自前のホテルを建設することによる初期投資のリスクを避け、拠点数を増やすことに専念する戦術で、アジア20カ所で超高級ホテル網を形成し、富裕層に的を絞りトップの座を狙う。
(文=編集部)

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