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設定の変更で先が読めない展開が功を奏す?『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ最新作レビュー

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『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式サイトより

 今さらながらではあるが、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズについてざっと振り返ってみると、その第1作は1974年秋から半年間TV放送されたアニメーション・シリーズで、西暦2199年、ガミラス帝国の襲来で滅亡寸前にまで追いやられた地球を救うため、沖田十三艦長率いる宇宙戦艦ヤマトが、放射能除去装置を擁するイスカンダル星まで航海の旅に出るというもの。

 77年にその総集編映画が劇場公開されるやクリーン・ヒットを記録したのを機に、日本中にアニメーション・ブームを巻き起こした。

 翌78年にはその続編映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が作られ、大ヒットとなったが、新たなる強大な敵・白色彗星(=ガトランティス帝国)にヤマトが特攻して地球を守るというラストに賛否の意見が激しく飛び交い、その直後に製作されたTVシリーズ第2弾『宇宙戦艦ヤマト2』(78~79年)ではヤマトは特攻せずに生還を果たすことに。

 これによってシリーズは分岐され、以降は『2』をシリーズの本筋として、その続きとしてTVアニメスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(79年)、映画『ヤマトよ永遠に』(80年)、TVアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』(80~81年)、映画『宇宙戦艦ヤマト完結編』(83年)、映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』(09/劇場公開版とその後発表されたディレクターズカット版でラストが異なる)と製作されていった。

 そして第1作『宇宙戦艦ヤマト』を新たにリメイクしたものが『宇宙戦艦ヤマト2199』(12~13年)で、こちらは全26話を全7章の映画としてイベント上映(同時に劇場でBlu-ray&DVDソフトも販売)した後でTV放送し、さらにその総集編映画『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』(14年)と最終話直前のエピソードを描いた映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』(14年)も製作された。

 今回紹介するのは、『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズの続編となる『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』シリーズで、現在『第三章 純愛篇』が3週間の期間限定特別上映中(全7章で完結予定)。こちらは映画『さらば宇宙戦艦ヤマト』を基軸にしたリメイクではあるが、テレビ『2』の要素も交えているのが特徴で、つまり今回のラストがどうなるのか、特攻か生還か、最後まで見ないとわからない仕掛けになっているのだ。

 また『2199』ではオリジナルからの改変も多々あり、なかでも敵のガミラス帝国を滅亡させるのではなく、デスラー総統を駆逐して和平条約を結んだり、またヤマトの必殺兵器“波動砲”を破壊兵器とみなして最後に封印するなど、こうした改変が今回の『2202』のストーリーにも大きな影響を及ぼしている。

 さらに、オリジナル『さらば』『2』では平和ボケした地球を主人公・古代進らが憂えるという基本設定があったが、『2202』では逆に地球はひそかに武力増強を図り続ける脅威的星家と化している。

 こういった設定のもと、『第一章 嚆矢篇』では冒頭いきなりガトランティス帝国が地球攻撃を開始し、地球とガミラス同盟軍がこれを迎え撃つという展開に見る側は面食らうが、やがて古代たちはオリジナル版通りに、テレザート星のテレサから放たれたメッセージに応えるべく、『第二章 発進篇』で再びヤマトを宇宙の大海へ出航させていく。

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