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井伊直政出世のカギは枕営業?『おんな城主 直虎』、攻めの“衆道”説を描ききる!

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『おんな城主 直虎』公式サイトより

 柴咲コウが主演するNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の第42回が22日に放送され、視聴率が11.9%だったことがわかった(ビデオリサーチ調べ、関東地区平均)。今回は、中野直之(矢本悠馬)と奥山六左衛門(田中美央)が馬防柵に用いる材木の調達で功を挙げて信長(市川海老蔵)から茶碗を拝領された一方、万千代(菅田将暉)は武具の手入れにおける丁寧な仕事ぶりが家康(阿部サダヲ)の目に留まり、寝所に呼び出された――という内容だった。 

 直之と六左衛門が信長から下賜された茶碗は、直属の主君である近藤(橋本じゅん)の頭越しに褒美をもらうのはまずいのではないかとの配慮により、龍潭寺に寄進される形になった。実際に龍潭寺には信長の遺品とされる茶碗が現存されており、その由来を伝えるフィクションとしてはなかなかよくできていたと思う。

 信長にとって直之と六左衛門は同盟相手である家康配下の国衆(近藤)の家臣であり、たとえるなら取引先の下請けのさらに下請け程度のつながりしかない。そんな小者に信長が直接面会して高価な茶碗を与えるという展開は本来なら無理がありすぎるのだが、これもうまく処理されていた。信長は当初、家康の嫡男である信康(平埜生成)に茶碗を与えようとしたが、信康は「功も立てていないのにこのような高価なものをもらうわけにはいかない」とこれを固辞。

 堂々と筋の通った弁舌を振るう信康に、信長は「徳川の行く末は安泰じゃな」と声を掛けたが、内心は「素直に受け取ればいいのに、こざかしい」と感じていた様子がありありと見てとれた。身分の低い直之と六左衛門に茶碗を授けたのは、信康への当てつけや意趣返しの側面が大きかったのだろう。

 後に信長から長男である信康の切腹を要求され、家康が泣く泣く従ったという話は歴史ファンの間ではよく知られているが、その原因や真相は定かではない。今作では、信康が信長の茶碗を断ったことにその遠因があったという解釈なのだろう。「信康の切腹」と「龍潭寺に残る茶碗」という2つの史実をうまくつなぎ合わせてオリジナルのエピソードを作った脚本には、素直に拍手を送りたい。

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