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安倍首相、枝野氏台頭に顔面蒼白…自民党内の反安倍、立憲民主党と連携で「安倍下ろし」も

構成=長井雄一朗/ライター
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朝霞 安倍首相は前のめりになって憲法改正に動きますが、自身のアキレス腱があり、それが「森友・加計学園問題(以下、モリカケ)」です。安倍首相は、重点公約に掲げていた憲法改正や消費税増税2%分の用途も含めて国会で議論するため、「モリカケ」について討議する時間はないというのがロジックでした。これが民進党や希望の党が野党第一党であれば、安倍首相のロジックにはまっていましたが、野党第一党が立憲民主党になったことが安倍首相の大きな誤算でした。

 もし、希望の党が野党第一党になれば安倍首相のロジックに沿い、「モリカケ」よりも憲法改正が優先順位になっていました。それがそうではなくなり、安倍首相は今後はイライラする日がでしょう。

――山口公明党代表はさっそく、憲法改正は野党第一党の理解が必要と牽制球を投げました。

朝霞 公明党の意思としては、「憲法改正はそんなに簡単に進みませんよ」と暗に言っています。公明党も憲法改正にはそれほど積極的ではありませんし、そもそも自民党内でまとまるかどうか。たとえば二階俊博自民党幹事長は、「期限を定めずしっかりやろう」と言っていますが、表向きはそうでも本心は積極的ではないのです。

――憲法改正よりも説明すべきこと、やるべきことが多いという声もあります。

朝霞 野党や世論は「モリカケをしっかり説明しろ」と言い、安倍首相は、これからもしっかりと説明責任を果たします」と選挙期間中に演説してきましたが、これまで1回も説明したことがないのです。日本経済新聞の世論調査では、安倍内閣支持率は37%、不支持率は48%で、不支持率が支持率を上回っています。朝日新聞や毎日新聞ならわかりますが、日経新聞の支持率がこれではかなり深刻です。NHKも同様な結果が出ています。このままだと国民のフラストレーションは永久にたまっていく一方です。

 与党議員からも「モリカケは、安倍夫婦とそのお友達の問題でしょう。そんなことにわれわれが巻き込まれるのは迷惑です」という声が上がっています。そもそも、「なんでこんな時に選挙なの」という声もあります。候補者も、小泉進次郎氏が応援演説するときは別ですが、駅で選挙民に挨拶するときに、「あんたたち、しっかりしなさいよ」という苦情の声も多く聞かれたのです。それがたまたま野党がまとまらず、台風襲来で投票率が下がり、自民党は何もしなくて勝っただけであって、本来は現職議員が何人討ち死にするかわからない選挙でした。

 しかも臨時国会冒頭解散という支持率をさらに下げる暴挙に出ましたが、安倍首相も解散するか否かでぎりぎりの線まで悩み、解散会見当日に小池百合子氏が「希望の党」結党会見を行なったときは、安倍首相は内心「困ったことになった」と思ったでしょう。実は、この作戦の軍師は小沢一郎自由党代表と前原誠司民進党代表で、ここまではうまくいっていました。それが小池代表と前原代表の暴走により野党は混乱し、選挙戦に突入してしまったのです。

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