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揺れるスペイン・カタルーニャ独立問題、世界で人気のFCバルセロナに与える影響を考える

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※画像はイメージ

 10月1日(現地時間)、スペイン・カタルーニャ自治州で行われた「独立の是非を問う住民投票」。賛成が9割に達したものの、中央政府もEUも独立には反対。選挙後に「勝利宣言」を行ったカタルーニャ自治州のプッチダモン首相も、中央政府と対話を行うと発表した。だがその後も、連日さまざまなニュースが飛び出し続けるなど、プッチダモン首相やスペインのラホイ首相など首脳陣の駆け引きは続いているようで、今後の展望が読みづらい動向が続いている。

 選挙の際には、スペイン中央政府が投票を阻止する行動をとったため、住民が血まみれとなったショッキングな写真や動画が報道、あるいはSNS上で公開されたため、日本でも話題となった。だが、ネット上などを見渡せば、最も目立っていたのは「FCバルセロナはどうなっちゃうの!?」という声だったのではないだろうか。

 カタルーニャの州都・バルセロナを本拠地とするサッカークラブ・FCバルセロナは、リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタなど、世界的スター選手を擁するビッグクラブ。楽天が「グローバルメインパートナー」契約を結んだほか、サッカースクール「FCバルセロナスクール」の福岡校、葛飾校が開校するなど、日本でもその人気と知名度は抜群。そのFCバルセロナに、1日のリーグ戦のラス・パルマス戦が無観客で行われるなど、早速影響が出ただけに心配は募るばかり。

 その後、リーグ戦は普通に行われているが、実際FCバルセロナにはどんな影響が考えられて、万が一カタルーニャが独立した場合はどうなってしまうのか。スペイン、そしてバルセロナにも滞在経験があり、現在スポナビライブでサッカースペインリーグ「ラ・リーガ」の解説を担当するサッカー・ジャーナリストの小澤一郎氏に解説してもらった。


カタルーニャ人にとって、FCバルセロナはもはや宗教!?

「カタルーニャ地方は、日本人には観光地としてよく知られています。ガウディのサクラダ・ファミリアを筆頭に世界遺産が至る所にありますし、風光明媚で気候も温暖、食事もおいしい。学生時代に半年間ほど住んでいましたが、日本人にとっても住みやすい場所だと思います。またよく報道されているように、経済的にも発展していて、住人は比較的富裕層が多い。だからか、スペインの他地域の人々はカタルーニャ人を、スペイン語で『ケチ』を意味する『タカーニョ』とよく言っていますね。

 そして、おそらく日本の人が想像する以上に、カタルーニャ人は自分たちをスペイン人だと思っていないんです。違う民族であり、違う歴史と文化を持っていることを誇りに思っている。言葉も違いますからね、カタルーニャ人が話す言語は『カタラン(カタルーニャ語)』と言いますが、スペイン語よりもむしろフランス語に近い。テレビでカタランが話されていれば字幕がでますし、FCバルセロナの記者会見でも、まずは地元のメディアにカタルーニャ語で応じて、一区切りつくまではスペイン語では質問できないという形になっています」

 富裕層が多く住み暮らし、国際的な企業も多数進出。経済的な一面を考えただけでも、スペイン中央政府がカタルーニャの独立を認められないのも納得だ。一方で、カタルーニャが独立を望むのにも、1975年まで続いたフランコ体制下による抑圧など、さまざまな原因がある。あるのだが、解説を始めると長くなってしまうので本稿では割愛。続いて現地で、かなりの頻度で動向が報道されているFCバルセロナというクラブは、バルセロナ市民にとってどんな存在なのかについて伺った。

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