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『監獄のお姫さま』、うっとうしい演出がぶち壊し…グッズ売るために脚本ねじ曲げか

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『監獄のお姫様』公式サイトより

 小泉今日子主演の連続テレビドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第2話が24日に放送され、視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区平均)だったことがわかった。状況をほとんど説明しないまま、おばさんたちによるドタバタの誘拐劇を描いた初回は、賛否両論となった。それだけに第2話で視聴率を落とすかと思われたが、初回と同じ数字を維持。「宮藤官九郎の脚本だから、とりあえずしばらくは様子を見よう」とする視聴者が多かったのかもしれない。

 本作は、過去に罪を犯した4人の女と1人の女刑務官がEDOミルク社長の板橋(伊勢谷友介)に復讐を挑む“おばさん犯罪エンターテインメント”。第2話は時間をさかのぼり、小泉演じるカヨが犯罪に至った背景や刑務所での仲間たちとの出会いなどが描かれた。初回ではわかりにくかった時間軸も、今後は基本的に板橋が拉致された2017年12月24日の夜のまま話が進むことがわかってきた。イスに縛られたままの板橋と彼女たちの刑務所時代の話が交互に描かれるが、刑務所でのエピソードは彼女たちが板橋に話して聞かせているという設定のようだ。初回よりは話が整理され、見やすくなったと言えよう。

 ただ、第2話でもクセのある演出が目立った。監禁した板橋と話している最中、カヨは何度も右手を挙げて「69番願います」と刑務所内で発言する際の手順を踏み、5人で円陣を組んで「更生するぞ!」「更生!」と掛け声を挙げる。それからこそこそと小声で何ごとかを相談し、「セクシーすぎるから胸元を閉めてほしい」「やっぱり着替えてほしい」などと、どうでもいい要求を板橋に突き付ける。おばちゃんならではの「わちゃわちゃ感」を笑いにつなげたいとの意図なのかもしれないのが、しつこいし意図が伝わっていない。

 また、刑務所での3度の食事の際に、「ちび社長」なる謎の子どもが歌う「イェイイェイ家のご飯が イェイイェイ最高なんだ」という歌(「ご飯の歌」)が延々と流れるのも非常にうっとしい。これに関しては、受刑者も「逆なでるよね」と話していることから、受刑者が感じているうんざり感を、視聴者にも味わってもらうための演出とも解釈できる。とはいえ、曲が流れる時間も長くご丁寧に歌詞まで表示されるため、視聴者の注意がそがれてしまうだけでなく、ドラマの流れも悪くなっているように思う。

 刑務所での食事の場面から現在に場面が転換し、カップラーメンを食べようとするカヨたちが食事の歌を合唱して盛り上がるという描写はあったが、まさかそれだけのためにあんなにうるさい演出が必要だとも思えない。なんらかの重要な伏線になっていると信じたいが、それが明らかでない現時点では、あまりおもしろい演出とは思えなかった。宮藤作品全般に言えることかもしれないが、本作は彼が意図的に盛り込んでいると思われる演出が受け入れられるかどうかで好みが別れそうだ。 

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