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『刑事ゆがみ』が超地味だがメチャメチャ面白い!今後も期待できる要素だらけだ!

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『刑事ゆがみ』公式サイトより

 26日放送の連続テレビドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)第3話は、平均視聴率6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回の5.8%からわずかに息を吹き返した。

 同作は、浅野忠信演じる主人公・弓神適当と、その相棒である羽生虎夫役を神木隆之介が務める“刑事モノ”。第3話は、羽生のかつての上司で巡査部長の真下誠(寺脇康文)がまもなく定年を迎えて退官するという時に、山で何者かに頭部を殴打され、意識不明のまま病院に搬送された。真下を尊敬する羽生は犯人探しに燃え、不審な男・堀田剛(柳俊太郎)の身柄を拘束。一方、弓神は真下がスケッチブックに描いていた大きな木や、真下と家族の関係が気になり、独自の捜査を進めていく……。

 結果的に、今回も事件の真相は表面的に見えていた部分とは別のところにあり、しかも真下が別の“知られざる事件”を隠して生きてきた過去が明らかに。より事情が複雑となったことで、物語に深みが増していたように感じる。ただ、最後に羽生が真下の末娘・唯香(佐藤玲)に「(真下が別の事件を隠していたのは)すべては唯香さんのためだったんだと思います」と伝えた時には、正直納得がいかなかった。そもそも、真下がもっと家庭を顧みて、妻や娘たちに寂しい思いをさせていなければ、最悪の事態は免れたはず。しかも、唯香は現在結婚を控えていると言っていたので、そんなタイミングで父親の“秘密”が露呈したのに「唯香さんのためだった」と言われても……と思ってしまった。

 一方で、羽生にそこまで言わせるほど、真下が警官としての人間性が優れていたことがわかるシーンもあった。当初、真下を殴った犯人とみられていた堀田は、過去に3度の傷害事件を起こしていたものの、真下に就職の面倒をみてもらうなど世話になっていたという。そんな堀田は自宅に、真下から贈られた「辛い時こそ拳をひらけ」という言葉を飾っていて、取り調べの間も感情に任せて手を握り締めないよう意識していた。こうした描写が、真下に寄せられる信頼感、人望を表していて、羽生も言う通り「警察官の鑑」のような部分もたしかにあったのだろうと推察できる。

 このように、同作は細かい表現まで見逃せない作りになっていると思う。だが、それらは決して派手に描かれているわけではないので、どうしても「地味なドラマ」と捉えられがち。それがまた魅力であるとわかっていても、未見の視聴者を惹きつけることができないという意味では“弱点”と言えるかもしれない。面白いドラマなのは間違いないのだが、盛り上がりに欠けるのだ。

 それでも、まだまだ期待できる要素はたくさん残っている。羽生が弓神といてどう変化していくのか楽しみだし、弓神と同期だが先に出世し、今は上司の菅能理香(稲森いずみ)の関係も掘り下げられたら面白そうだ。また、ドラマオリジナルキャラクターの“ヒズミ”こと氷川和美(山本美月)は弓神の“裏のバディ”として捜査に協力している一方、過去に大きな事件に巻き込まれたせいで声が出せないという設定だ。彼女の短すぎる前髪は気になるが、キャラクターとしては謎めいていて興味深い。こうした要素が、少しでも作品を盛り上げてくれることに期待している。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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