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『陸王』、ほとんど『下町ロケット』と同じ&究極の予定調和でも高視聴率

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ドラマ『陸王』公式サイトより

 10月29日に放送された連続テレビドラマ『陸王』(TBS系)第2話は、選挙の影響で2週間ぶりの放送となったが平均視聴率14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調をキープ。

 放送前は「また池井戸潤の作品か」「どうせ同じパターンだろ……」「いい加減飽きた」という声も多く、初回放送後も「やっぱり『下町ロケット』と同じ感じ」という意見もネット上では見られた。ただ、その“予定調和”こそが『陸王』の好調の鍵を握っているといえそうだ。

 経営危機に陥った会社が舞台となり、社長が主人公。さまざまな苦難に立ち向かい、多くの社員や人間の人生を背負いながら、立ち直っていく――という様子を描く序盤の展開はTBS版『下町ロケット』と同じ。また、ドラマの鍵を握るキャラクター・茂木裕人を竹内涼真、そのライバルである毛塚直之役は佐野岳と、『下町ロケット』にも出演していた2人が演じている。

 さらには、テレビドラマにはあまりなじみのない落語家や芸人を起用しているという点も似ている。『下町ロケット』では、落語家の立川談春が佃製作所の経理担当者役、芸人の今田耕司が大学病院の医師役で出演していたが、『陸王』では銀行の支店長役で落語家の桂雀々、ライバル企業・アトランティス社の社員役として芸人の小藪千豊が出演し、それぞれ悪役を演じているのだ。

 そういったキャストたちのなかで、最も今作品に深みを増しているのが歌舞伎役者の市川右團次だろう。アトランティスの社員・村野尊彦として、茂木の走りを常に見守りなみなみならぬ想いをもって支えている人物だ。原作が同じ池井戸潤の大ヒット作、「日曜劇場」のブランド力を高めた『半沢直樹』でも、歌舞伎役者の香川照之が好演を見せて高視聴率に貢献したが、こうした絶妙な配役がヒットに大きく影響していることは間違いない(香川はもともと映画やドラマでも活躍していたが)。

 最近のドラマでは、出演者を先に決めてしまったがために、小説やマンガなどの原作から設定を変更、ときにはキャラクターの年齢や性別まで変更させてしまい、原作ファンから反感をかうケースも多い。だが、池井戸潤作品では、そういった改変がほとんど見られない。ドラマ内の人物と演じている人物がぴったりとフィットしているからこそ、どの場面を切り取ってもその人物が抱えている人生が垣間見え、視聴者も引き込まれていくのだ。

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