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賛否真っ二つの『オトナ高校』、童貞&処女「侮蔑」より重大なイジメ軽視問題

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『オトナ高校』公式サイトより

“性体験のないまま30歳以上を迎えた「やらみそ(ヤラないまま三十路)」男子”、三浦春馬が好演中の連続テレビドラマ『オトナ高校』(テレビ朝日系)が、10月28日に第3話の放送を迎えた。

 同作は主人公・荒川英人(三浦)をはじめ、英人の上司・権田勘助(高橋克実)やキャリアウーマン・園部真希(黒木メイサ)といった「やらみそ」の男女が、“本当のオトナ”になるための教育機関「オトナ高校」で童貞、もしくは処女卒業を目指すというオトナの学園ドラマ。第3話では、英人が小学校の同級生・中山遥香(松井玲奈)と再会し、両思いになって童貞卒業のチャンスが訪れる……という展開だった。

 オトナ高校は、深刻な少子化問題に歯止めをかけるために日本政府が作った公的機関という設定だが、同校の山田翔馬(竜星涼)や姫谷さくら(松井愛莉)ら教師陣は、「やらみそ」の生徒たちがまるで“ダメ人間”であるかのように畳み掛けてくるので、視聴者の間では賛否が別れている。こうした内容に対し、私個人的にはさほど反感は抱いていなかったものの、第3話の英人&遥香のストーリーに関してはスルーできない部分があった。

 今回は遥香の登場によって、小学生時代の英人が「どすこい君」というあだ名を付けられていたほど太っており、友達もいなかったことが明らかに。さらに、遥香はそんな彼の背中をコンパスでつついていたといい、過去の記憶が蘇った英人は当初、動揺していた。一方、遥香は昔より痩せてカッコよくなった英人に好意を抱き、英人もまた彼女に惹かれていったのだが……。

 私には“背中をコンパスでつつく行為”は単なるイタズラとは思えず、「遥香は英人をイジメていた」と言えるレベルだと感じる。しかし、遥香が英人の“黒歴史”を笑顔でサラリと暴露していたところを見ると、恐らく本人には「イジメていた」なんて認識はほとんどなかったのだろう。そんな遥香が英人のことを好きになるなんて「虫が良すぎる」と怒りさえ覚えたのだが、英人まで遥香と結ばれようと奮闘していた姿にも愕然としてしまった。むしろ、“背中をコンパスでつつく行為”が、つつかれていた人間の中で「大した経験ではなかった」かのように消化されているという脚本こそが、童貞&処女問題より問題ではないか。

 英人には、童貞卒業のチャンスを逃してでも、人をイジメていた相手に恋なんかしてほしくなかった。というか、やっぱりそんな展開には無理がありすぎるし、「それほど『やらみそ』が焦っている」かのように描かれていることにも、悪意を感じる。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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