NEW

井上真央復帰作『明日の約束』、視聴率5%台突入…重すぎでもはや学校の教材VTR

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1710_asu550.jpg
『明日の約束』公式サイトより

 井上真央主演の連続テレビドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)の視聴率下降が止まらない。10月31日に放送された第3話では、とうとう平均視聴率5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)にまで低迷した。

 同ドラマは、主人公のスクールカウンセラー・藍沢日向(井上)が、勤務先の高校で不登校の末、死を迎えてしまった生徒・吉岡圭吾(遠藤健慎)の“自殺”の真相に迫っていくストーリー。第3話では、圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)がテレビのインタビューに応じ、不登校のきっかけは所属していたバスケットボール部で「怪我をさせられた」だったと訴えた上で、「圭吾が“死”を選んだのは、学校で受けたイジメが耐えられなかったから」と、主張。一方、インターネット上ではバスケ部顧問・辻哲哉(神尾佑)について「以前、体罰で生徒に大怪我を負わせている」という書き込みが拡散されていた。

 辻は実際、別の高校にいた4年前に“問題のあった生徒”に手を挙げていたとか。この経緯が明らかになった時、「体罰された生徒にも問題がある」という描き方がまるで「イジメられた側にも問題がある」と言っているようでモヤモヤしたが、辻は今回の自殺騒動を受けて「私のような教師がいると、部員たちに迷惑をかけますので」と、退職を決断。

 日向に引き止められた際には「1度間違いを犯した人間は、何年経っても許されない。罰を受け続けなければならないし、信頼も取り戻せない」などと語っていた。このセリフが「相手に問題があったとしても、体罰やイジメは許されない」ことを表していると感じられ、デリケートなテーマを絶妙なバランスと視点で描こうとしているな、と納得できた。

 また、生前の圭吾と何かあったとみられるバスケ部キャプテン・長谷部大翔(金子大地)は、「なんで俺らが責められんだよ。アイツが勝手に学校来なくなって、勝手に自殺しただけだろうが」と発言。このセリフは、圭吾が「バスケ部の体罰やイジメで自殺した」とだけ考えれば、あまりに冷たい。しかし、長谷部は「大体な、俺はアイツに……」と言いかけて言葉を飲んでおり、たとえばこの続きが「もっと酷い暴力を受けていた」とか「金銭を巻き上げられていた」といった告白だとしたら……。

もちろん、本当にバスケ部が原因で圭吾が自殺した可能性もあるが、単純に「イジメられた側にも問題がある」となすりつけている様子でもなかっただけに、現時点でバスケ部を「絶対悪」と決めつけるのは「正しい」と言えないと思う。

 一方で、今「自殺したい」と考えている人には、長谷部のセリフはショックだったかもしれない。だって、誰かのせいで自分が死んでも、その誰かは「アイツが勝手に自殺しただけ」と主張する可能性があるとわかったからだ。しかし、だからこそ辛い時は自殺ではなく、「その環境から逃げてでも生きる」という選択をしてほしい。同ドラマで“容疑者”側にスポットが当たることで、ここまでさまざまなことを考えさせられた。

 だが、こんな風に「深く考えざるを得ない」ドラマは、重すぎて視聴者ウケしない。とはいえ、ぜひ若い世代にも見てほしい内容になっているので、この際もう視聴率は諦めて、学校の授業で使う教材VTRとして売り込んだらどうだろうか。自らの時間を割いてまでは見ないドラマも、授業であればむしろ本格的な教材として生徒たちに受け入れられそうだ。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

井上真央復帰作『明日の約束』、視聴率5%台突入…重すぎでもはや学校の教材VTRのページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、井上真央仲間由紀恵明日の約束の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!