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トランプ、習近平に仏頂面…北朝鮮の核施設や金正恩「後」の体制めぐり対立か

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中国の習近平国家主席(左)とアメリカのドナルド・トランプ大統領(右)(写真:AP/アフロ)
 アメリカのドナルド・トランプ大統領のアジア歴訪が続いている。11月8日には韓国の国会で演説し、「(北朝鮮は)アメリカを見くびるな。圧倒的な力で解決することもできるのだ」と挑発的な言動を見せた。


 ところが、韓国の世論は拒絶反応を示した。場外では反米デモの集会が行われ、トランプ大統領をアドルフ・ヒトラーに模したプラカードが掲げられた。彼らの言い分は、「韓国を戦争に巻き込むな」というものだ。

 また、韓国は元従軍慰安婦の女性を晩餐会に招待してトランプ大統領にハグさせ、料理には「独島エビ」を用いたメニューを提供するなど、日本を侮蔑するような演出を行った。

 一方、予定外の出来事もあった。トランプ大統領が決行しようとした「38度線」の視察は濃霧のために中止となり、トランプ大統領を乗せたヘリコプターは板門店付近から引き返したのだ。

 7日にソウルで行われた米韓首脳会談は実質的に文在寅大統領との“商談”であり、自由貿易協定(FTA)については見直しを示唆したにすぎない。客観的に見て、トランプ大統領の訪韓の成果は乏しく、韓国がアメリカの方針の前に立ちはだかる姿勢が鮮明になった。

北朝鮮の核施設、米軍が破壊か中国軍が占拠か


 8日午後から中国・北京入りしても、トランプ大統領の顔色は冴えなかった。まず京劇を鑑賞したが、紫禁城では習近平国家主席夫妻の案内に浮かぬ表情で応じていた。明らかにおもしろくないのだ。

 口をついて出てくるのは「素晴らしい」などのほめ言葉ばかりだが、内心では習主席の思惑、つまり「中国は北朝鮮問題でアメリカと協力する意思がないようだ」ということを了解したのではないか。それは、共同記者会見でのトランプ大統領の仏頂面を思い起こしても明らかだ。

 今回、明らかになった米中の一致点は、北朝鮮の非核化だけであった。金正恩体制のレジーム・チェンジについて、トランプ大統領は習主席の言質を取ることはできなかった。

 しかし、舞台裏では米中両国の軍事筋による事実上の話し合いが行われたようだ。最大のポイントは、北朝鮮の核施設をめぐる対応である。米軍の特殊部隊が潜入して完全に破壊してしまうのか、それより先に中国軍が占拠して北朝鮮の核を中国の管理下に置くのか。話し合いは腹の探り合いであっただろう。

 今後、米中は暗殺された金正男の息子である金漢率氏の処遇をめぐっても衝突することが予想される。中国は漢率氏を北朝鮮の次期指導者に立てようとするが、アメリカがそれを容認するかどうか。

 肝心の漢率氏の居場所は公にはされていない。米中とも突き止めているはずだが、それについては明かさなかった。最近、漢率氏を暗殺するための北朝鮮工作員が中国で拘束されたことが報じられたが、これは韓国の陽動作戦あるいは攪乱情報であると思われる。そして、漢率氏の居場所をめぐっては「オランダか」「ひょっとしてアメリカが保護しているのか」という情報が、今も乱れ飛んでいる。

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