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「『いい女』は60歳を過ぎてから」…70歳にして挑戦し続ける有名デザイナーの流儀

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紫藤尚世氏

 読者諸氏の皆様は普段、着物に触れることがあるだろうか。着る機会がなくとも、新年や成人式には着物を着た美しい女性や粋な男性を見るだけでも、日本人として誇らしく感じるのではないだろうか。

 だが、残念ながら日本人の着物離れが進んでいることは事実だ。そんな着物の世界に、新しい風を起こし続けるデザイナーがいる。「青山のドン」と呼ばれる女性で、着物デザイナーの紫藤尚世氏である。

 紫藤尚世氏がこれまで手がけた作品は、誰もが一度は目にしているに違いない。歌手の中森明菜が大ヒット曲『DESIRE』を歌った際に着ていた衣装も、同氏の有名な作品のひとつだ。ほかにも、多くの著名人の衣装やプライベートでの着物をデザインしている。故マイケル・ジャクソンの衣装製作も手がけるなど、まさに日本が世界に誇る着物デザイナーのひとりだ。

 そんな紫藤尚世氏の半生は、波乱万丈だ。歩んできた軌跡は素晴らしく、今なお輝き続ける同氏から学ぶことがたくさんある。そんな紫藤尚世氏の歩みを紹介したい。

着物デザイナーとしては異端児だった


 紫藤尚世氏のデザインする着物は「独創的」という表現が的確だろう。モダンでファッショナブルでありながら、凜とした着物の“粋”が着る人をより魅力的に見せる。そんなデザインについて紫藤尚世氏はこう語る。

「もちろん、昔ながらの伝統的な花鳥風月の着物はいいのだけれど、着付けや手入れの大変さもあって、気軽に着られない。やっぱり、着物の良さを伝えていくには、誰でも気軽に楽しんで着られるものがいい。私は、現代に合った着物をつくりたいと考え、昔なら着物に使われることがなかったコーデュロイなどの素材を取り入れ、いくつかの布を合わせて着物をつくったり、着物の生地で“プチ帯”というものを考案して帯の間に挟むことで、よりお洒落なコーディネートができるようにしました。また、ブランドサインの鈴を着物の袖口に縫い付けていることで、古典的な考えの着物業界では『常識外れ』だと言われたこともありますが、世の中の評価は違いました。『斬新なデザインがカッコいい』とおっしゃっていただき、いろいろな方の衣装のデザインをする機会にも恵まれました」

 新しいアイディアで成功した紫藤尚世氏だが、古典の着物を知り尽くしているからこそできるアレンジだったという。成功には才能だけでなく、基礎力を持ったうえでの努力が不可欠なのかもしれない。

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