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安倍政権、事実上の一党独裁政治へ…希望・民進は再び分裂、与党の対抗勢力が消滅

文=編集部
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 議席減となった衆院選などの総括を求めた自身のツイッター投稿に対し、橋下氏がツイッターで罵倒したことについて「真実でないことまで公言され、もはや耐えられない」と語った。席上、「橋下氏は『私人』だと言っているが、実質的には誰も党内で逆らえない」と維新の内情を暴露した。

「無所属の会」(岡田克也代表)は希望の党を離れ、立憲民主党では受け入れてもらえない5~6人、最大で14人ほどの脱走組の受け皿になると見られている。近い将来、政党を立ち上げる予定で、岡田氏は立憲民主、希望を含む野党再結集の触媒になると発言している。

民進党はバラバラに

 10月27日の民進党の両院議員総会で、前原氏は30日に予定されている全国幹事長会議を終えた後に辞任する意向を明らかにし、その通り辞任した。辞任させられたといったほうがいい。

 両院議員総会の席上、江田憲司・元代表代行は「本来なら22日の投開票日に辞めるべきだった。すぐに辞任してほしい」と即時辞任を求めたが、前原氏がこれを拒否したため、厳しい意見が相次ぎ、「嘘つき」発言まで飛び出した。総会は当初の予定を大幅に上回る3時間半にも及んだ。「希望の党に行く人(=前原)が、なぜ民進党の行く末を決めるのか。即辞任してほしい」とまで言われた。結果責任をすぐに取らない前原氏はボコボコにされた。

 無投票で民進党の新しい代表になった大塚耕平氏は連合の旧同盟系労組の支持を受けている。代表選で大塚氏の推薦人になった24人は、羽田雄一郎・元国土交通相ら前原氏に近い人々だった。大塚氏は日銀出身だ。こうした動きに民進党内左派グループは、蓮舫・前代表の再登板を狙ったが、推薦人が集まらなかったようだ。

 大塚氏は党内で「分党論者」と位置づけられ、前原氏の動きに理解を示す議員らから支持されている。小川敏夫・参院議員会長は「党が一致することが一番大事だから、割れないようにがんばってほしい」と、大塚に注文をつけた。参院選を前に、民進党(参議院)はもう一度、分裂することになるだろう。立憲民主党と希望の党に吸収されるほか、参院でも「無所属の会」を立ち上げる。衆院に続き、民進党は参院でもバラバラになる。

 安倍晋三首相にとってベストなシナリオは、改憲に前向きな希望の党が野党第一党になることだった。今後、混迷を続ける希望と維新が統一会派を組むことだってないとはいえない。そうなれば、まさに永田町のブラックジョークだ。

 野党がこのざまでは、“安倍暴走”が止まるわけがない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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