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乃木坂46、ライブ中に死亡寸前事故→続行が波紋…専門家「あり得ない。安全への責任希薄」

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東京ドーム(「Wikipedia」より/J-phopho)

 11月7日に東京ドームで開催された人気アイドルグループ・乃木坂46のコンサート中、頭上6mの高さから約40kgの移動式カメラがアリーナ席に落下する事故が起こった。これにより観客3人が軽いけがをしたが、もし頭部を直撃していれば大惨事に発展していた可能性もある重大事故にもかかわらず、コンサートはそのまま続行され、さらに翌8日も予定通り開催されたため、運営元の対応に批判の声も上がっている。
 
 今回の事故を受けた運営元の対応は適切であったのか、危機管理コンサルタントの屋久哲夫氏に解説してもらった。

すぐに中断すべき


 事故発生後もコンサートは続行されましたが、すぐに中断すべきでした。乃木坂としては初となる東京ドーム公演を中止させるわけにはいかないと運営元は判断したのかもしれませんが、ファンを大事にするというなら、安全確保にも責任を持つべきです。もし、これがリハーサル中に起きた事故だったり、切れそうなロープが発見された「ヒヤリ」事故だったりしたとしても、原因が解明され、安全が確保されない限り、開催すべきではなかったと思います。しかも、今回は実際にケガ人まで出た以上、即刻現場保存すべき事案でした。

翌日の発表


 運営元は事故についての発表が翌日となった理由について、「8日の午前5時頃まで警察による検証が続いていた」とコメントしていますが、検証中であろうが事故が起きたことは事実なので、速やかに発表すべきでした。起きた事実を速報しつつ、「調査・捜査中につき、追って改めて報告します」とすべきでした。隠蔽する意図はなかったのかもしれませんが、「隠蔽しようとしていたのではないか」と疑いをもたれること自体が問題です。インターネット時代の今、事件・事故の発生事実自体は速やかに発表すべきなのは、危機管理の基本中の基本です。 
                                         

現場の判断は最善だったのか


 観客に呼ばれてスタッフが現場に赴いたのはカメラ落下の約5分後であり、運営元は「現場の判断としては最善」とコメントしています。現場スタッフへの配慮とも受け止められるコメントですが、これは「現場スタッフに危機対応の基本も教えていませんでした」と言っているのと同じです。警備担当は、客やその周囲を注視しているべきであり、もしそうしていれば、暗いからといって対応に数分もかかるなど考えられません。また、もし被害者が重症を負っていれば、周囲の観客がパニックを起こして出口に殺到し、さらに大きな事故(群衆雪崩など)に発展した危険性もあります。そういう想定に基づく準備もまったくなされていなかったように見えます。

まとめ


 イベント主催者は、その開催で「利益」を追求する以上、関係者の「安全」には責任を持つ必要があります。今回の事案では、運営元に「安全」への責任を感じることはできません。不適切な対応例として教訓にしたいものです。さらに、「事故だからしょうがない」ではなく、「事故は避けられるはずなので、しっかり原因を究明して再発防止すべき」という意識が必要であるといえます。
(文=編集部、協力=屋久哲夫/危機管理コンサルタント)

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