NEW

『ドクターX』、予告で煽りまくり→実際の内容スカスカでも超高視聴率

【この記事のキーワード】

,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1710_x550.jpg
ドクターX~外科医・大門未知子~』公式サイトより

 米倉涼子主演の連続テレビドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)。本日放送される第6話では、未知子の良き相棒として数々の手術に立ち会ってきたフーリーランスの外科医・博美(内田有紀)がいわれのない理由で東帝大学病院を出入り禁止になってしまう衝撃的な展開になるようだ。その上未知子とも対立してしまい、どうしても博美の腕が必要だと頼み込む未知子の頼みを突っぱねてしまうらしい。きっと最後には丸く収まるのだろうが、いったいどんな理由でそんな事態になってしまうのか大いに気になる。

 9日に放送された第5話は、日本医師倶楽部の会長である内神田(草刈正雄)が国内の普及をめざしている人工知能診断システム「ヒポクラテス」と未知子が対決する内容だった。ヒポクラテスの導入が進めば、内神田の懐に莫大なカネが入ってくるらしい。まず内神田は東帝大学病院にヒポクラテスを導入させ、成功した実績を作ろうとしたのだった。

 さっそく導入されたヒポクラテスは、対局中に倒れた天才棋士・五郎(間宮祥太朗)を脳腫瘍と診断。だが、ただ一人未知子だけは何かが違うと感じていた。その後ふとしたことから脳腫瘍ではなく脳に住みついた寄生虫が原因だと突き止めた未知子は独断で手術に踏み切り、五郎は無事に将棋界に復帰した――という展開だった。平均視聴率は20.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 予告では大々的に未知子が人工知能と対決するとあおっていたが、その割に中身は大したものではなかった。ヒポクラテスがはじき出す「診断」とは、患者のデータをもとに可能性のある複数の病名を提示し、それぞれ何パーセントの確率があるかを画面で示すだけ。どうせフィクションなのだからもう少しぶっ飛んでいても良かったと思ったが、当たりさわりがない、極めて地味なもの。ヒポクラテスの姿もはっきりとは示されず、暗いサーバー室のようなものが一瞬映し出されたのみ。あの程度の「診断」でこんなにコンピュータが必要なわけないだろうと思ったが、わかりやすくするための演出だと割り切って良しとしたい。

 時事ネタを貪欲に取り入れる姿勢はこの回も顕著に示されており、連戦連勝の若き天才棋士・五郎は、藤井聡太四段にヒントを得たキャラクターであろうことは誰の目にも明らか。実際の対局にも使用されているデンソー製の将棋ロボットも登場した。ストーリーの構造は、未知子が人工知能に上回る知見を発揮して五郎の命を救い、その五郎は持てる力のすべてを注いで人工知能との対局に勝利したという流れであり、これだけの要素をよくまとめた、と言える。

 その半面、時事ネタを入れておけば受けるだろうとの意図があまりにもはっきりと透けて見えたこともたしかだ。話の流れもよく言えばわかりやすく、悪く言えば単純すぎた。事実、放送後には「途中で先が読めてしまった」といったたぐいの書き込みがネット上に散見された。とはいえ、第5話の平均視聴率20.8%は、第1話の20.9%に次ぐ高視聴率。視聴者が「わかりやすいドラマ」をいかに求めているかの証拠とも言えよう。第6話も徹底した「わかりやすさ」で視聴者の支持を集めることができるか。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

『ドクターX』、予告で煽りまくり→実際の内容スカスカでも超高視聴率のページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、ドクターX米倉涼子の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!