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木村隆志「現代放送のミカタ」

木村多江が徹底的に苦しむ『ブラックリベンジ』、深夜ドラマなのに視聴率ジワジワ上昇

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【公式】木曜ドラマ『ブラックリベンジ』|読売テレビ・日本テレビ系」より
「よくある復讐劇でしょ」という先入観を見事に裏切られた、ドラマ『ブラックリベンジ』(読売テレビ制作・日本テレビ系)。


 日本を代表する不幸系女優の木村多江、週刊誌のスクープを利用するという時事性、次々に現れるゲスキャラ……多くの見どころを配して、人気もジワジワ上昇。録画されやすい深夜帯の放送であるにもかかわらず、視聴率は3.7%、3.1%、3.4%、3.7%、3.9%、3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と少しずつ上がっている。

 特筆すべきは、“出落ち感”がないこと。復讐劇を描く連ドラは、「その激しさに視聴者が慣れ、徐々に飽きてしまう」という難しさを抱えがちだが、同作にはそんな出落ち感がなく、むしろ視聴者を惹きつけている。なぜなのだろうか?

毎週、さまざまな“ゲス”が木村多江を苦しめる


 同作の主なあらすじは、「今宮沙織(木村多江)が、捏造記事で自殺に追い込まれた政治家の夫・寺田圭吾(高橋光臣)の無念を晴らすべく、『週刊星流』の記者になり、悪人たちに復讐していく」というもの。「夫を陥れた悪人に同じ絶望を与え、地獄の底に叩き落とすためにスクープを使う」という復讐の手法が斬新だ。

 かつて週刊誌は「デタラメばかり」と非難されることも多かったが、現在ではテレビや新聞などの大手メディアが忖度して報じないスクープを連発。日本中の人々から関心を寄せられ、もっとも世間を動かすメディアとなった。「振り切った制作スタンス」という点で、同作と週刊誌は見事にシンクロしている。

 前述した出落ち感がない最大の理由は、毎週「こいつもゲスなのか?」と思わせる悪人が登場し、ヒロインが裏切られる、という脚本の巧みさ。多彩なキャラクターを描き分けるとともに、単純な善悪では片づけられない人間の業をあぶり出しているから、ついつい引き込まれてしまう。

『アンフェア』『半沢直樹』と同じ2部構成


 特徴的なのは、視聴者を飽きさせない2部構成であること。まず1部で、沙織は圭吾が名指しした、塚本修二郎(神尾佑)、愛原サユミ(芹那)、南條夕子(横山めぐみ)にスクープを仕掛けてリベンジに成功する。

 しかし、ここで捏造記事の黒幕が福島勲編集長(佐藤二朗)であることを知り、2部へ突入。福島をスクープで陥れようとするが、逆にスクープで返り討ちにあってしまう。しかも、それは夫・圭吾と妹・綾子(中村映里子)の不倫だった。

 沙織は甥だと思っていた妹の息子・悠斗(佐藤令旺)が夫の子であることも知ってしまい、16日放送の7話では、福島が追い打ちをかけるように悠斗に関するスクープも流すという。

 つまり、1部では「スクープで復讐を果たし、留飲を下げた」が、2部では「スクープで反撃を食らい、絶望の淵に落とされる」という、相反する展開を用意していたのだ。

 このような視聴者を飽きさせない2部構成は、『アンフェア』(フジテレビ系)、『半沢直樹』(TBS系)などのヒット作で見られた王道パターン。深夜帯にしては高水準の視聴率も、この2部構成によるところが大きく、型通りの1話完結モノには見られない「連ドラらしさ」ともいえる。

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