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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」

リラク業界に価格破壊「りらくる」、怒涛の出店攻勢の秘密…「究極のコスト削減」経営

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株式会社りらく代表取締役社長兼CEO。1979年生まれ。広島県出身。2001年産業能率大学経営情報学部卒業。SEとして社会人のスタートを切り、数社で経営企画業務に従事。2012年にりらくに入社。執行役員を経て15年5月より現職。

りらくる」の屋号でリラクゼーション・チェーンを展開している株式会社りらく。2009年創業以来、8年目で580店を達成(11月1日現在)。同業界で店舗数日本一となり、なお急成長している同社の出上幸典(いでうえゆきのり)社長に、前回に引き続き経営拡大の秘密を聞く。

すべてが紙とファックスで廻っていた


――御社の店舗には店長がいないのに驚きました。受付や事務担当のスタッフもいない。

出上幸典氏(以下、出上) どのセラピストがどの店に入店するかは流動的です。出勤したセラピストは誰でも予約の電話を取り、予約を受けます。セラピストは社員ではなく個人事業主で、当社は皆さんと業務委託契約を結ばせてもらっています。お店自体がセラピストによる商店街といった構造です。

――お店の掃除や現金管理は、誰がやることになるのですか。当番制などですか。

出上 掃除についても、売上金を銀行やコンビニのATMに入金してもらうのもセラピストにやってもらいます。若干ですが、それらに対する報酬を払います。売上金の入金トラブルが起きたことはありません。

――正直、床屋さんと同じような直接的なサービス業だと思っていたので、そんな先進的な経営モデルを意識的に実践されていることに感心しました。出上社長がこういう先進的なモデルをお考えになったのですか?

出上 私が主導してIT化へ舵をとりました。私は2012年に入社しまして、事業推進部という部署で店舗管理を行っていました。当時の店舗数は100店ほどでしたが、じきに150店となりまして……。

――業容が拡大して、問題が起きたと。

出上 はい。当時からビジネスモデルそのものは現在と同じだったのですが、その管理を紙で行っていたのです。

――店長がいないシステムですから、本社に紙が来ていたと。

出上 店の日報がファックスで来ていました。それ以上に、何千人にもなっていたセラピストの入店希望表がファックスで来ていました。本社ではそれらをITに再入力して、ヒトが判断して入店予定表をつくって、セラピスト各自にファックスで送り返すと。月々の支払いも事前に紙とファックスでセラピスト個々人に確認してもらっていました。

リラク業界に価格破壊「りらくる」、怒涛の出店攻勢の秘密…「究極のコスト削減」経営のページです。ビジネスジャーナルは、連載、りらくるセラピストワーク・シェアリングの最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!