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日馬富士は「横綱の品格」を貶めた…白鵬の行動は問題、貴乃花親方に理事長選の意識ない

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貴乃花親方(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 大相撲の横綱・日馬富士が秋巡業中に幕内力士・貴ノ岩に暴行を加えた事件をめぐり、日馬富士は11月29日に日本相撲協会に引退届を提出。同日、日馬富士と伊勢ケ浜親方は記者会見を行った。

 その翌30日、相撲協会の定例理事会が行われ、理事会後の会見で、貴ノ岩の親方である貴乃花巡業部長を12月に行われる冬巡業(長崎県大村市)に帯同させないことが発表された。

 貴乃花親方といえば、事件後に鳥取県警へ被害届を提出したが、当初それを相撲協会に報告せず、相撲協会の聴取でも「わからない」と返答していた。こうした行動が事態を混乱させているとの批判も集めており、さらにこれまで相撲協会による聴取を拒否してきたが、この日の理事会で貴乃花親方は、日馬富士に書類送検などの警察による処分がなされた後に、理事会の聴取に応じると話したという。

 一連の経緯について専門家はどうみているのか。事件が起こった秋巡業を現地で取材していた相撲ジャーナリストの荒井太郎氏は、巡業中の貴ノ岩の様子をこう語る。

「貴ノ岩は普段と変わった様子はなかったので、第一報を聞いた時に少し不思議な感じはしました。大けがを負っているのであれば頭に包帯巻いているとか、物々しい出で立ちになっているはずですが、まったくそういうことはありませんでした」

 暴行の発端について、「貴ノ岩が横綱・白鵬に『もう、あなたたちの時代ではない』などと発言し、日馬富士が説教をした」「説教をしている最中に貴ノ岩のスマートフォンが鳴り、それを操作しようとした貴ノ岩に日馬富士が激怒した」などと、貴ノ岩の言動に批判的な論調も強いが、荒井氏はいう。

「現役横綱が暴行を加えて、場所中に警察に聴取されるということはショッキングなことですし、今まで歴代横綱が築き上げてきた“横綱の品格”を著しく貶めたということが、すごく重いことだと思います。貴乃花親方の不可解な動きなどが批判されていますが、現役横綱が警察の聴取を受けるということ自体が尋常ではないし、横綱としてお話にならない。仮に貴ノ岩の態度が悪かったとしても、そういった事実があること自体、アウトだと思います」

 さらに、事件が起こった酒席には、日馬富士と貴ノ岩のほかに、白鵬、照ノ富士、石浦など、部屋が違う力士らが出席していたが、これについても荒井氏は疑問を投げかける。

「同郷、同じ高校・大学の力士が集まって飲みに行くことがないことはありませんが、基本的に違う部屋の力士が集まって飲むというのは、大っぴらには行いません。そうした意識を酒席に参加した力士が持っていたかも気になります」

 ちなみに、貴乃花親方といえばこれまで、相撲協会の閉鎖的な体質を批判し、改革の必要性を訴えてきたことでも知られている。そのため、いまだに沈黙を守り続け強硬な姿勢を貫く貴乃花親方の一連の振る舞いについて、来年1月に行われる相撲協会理事長・理事選挙を有利に進めるために、今回の事件を利用していると批判する報道も多いが、荒井氏は「一連の動きを見ていると、理事長選に絡めようという考えはまったくないと思います」という。

 日本の国技・相撲界が今、揺れている。
(文=編集部)

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