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『陸王』視聴率が大幅ダウン…視聴者が「実はつまらない」と気がつき始めた

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ドラマ『陸王』公式サイトより

 12月3日放送の連続テレビドラマ『陸王』(TBS系)第7話の平均視聴率が、14.7%と大幅ダウンしたことがわかった。裏番組で日本一の漫才師を決定する『M-1グランプリ2017』(テレビ朝日系)が放送されていたことが大きく影響したようだ。

 ただ、今回に限らず話の展開によっては次週以降も厳しい展開になってしまう可能性もある。

 前回のタチバナラッセル・橘健介社長(木村祐一)の裏切り行為によってランニングシューズ「陸王」のアッパー素材を失ってしまったのに続き、第7話ではソールの素材であったシルクレイをつくっていた機械が故障して、復旧不可能な状態になってしまった。そして、その機械を新たにつくり直すと、1億円ものお金が必要になってしまうというのだ。

 陸王の開発費を融資してもらうだけでも苦労していたのに、その2倍以上もの金額を銀行から融資してもらえるはずもなく、またもや窮地に立たされた「こはぜ屋」。このあまりにも困難が続く展開に「ドラマとはいえ困難が続きすぎて冷める」という意見が多発している。せめて「一難去ってまた一難」ならよかったのかもしれないが、アッパー素材の代替が見つからないうちにソール素材をつくる手立ても失ってしまうのは災難が続きすぎで、見ていてつらいほどだ。

 また、茂木裕人(竹内涼真)が受けた雑誌のインタビューのシーンについても、「一度だけではなく二度もコケにされて不愉快!」「悔しすぎる」と不満に思った人が多かったようだ。極めつけは、前回放送で、元プロテニス選手で現在スポーツキャスターの松岡修造が登場すると予告し、視聴者に期待を持たせていたのにもかかわらず、松岡が画面に映ったのはエンディングでの数秒間だけだった。言葉さえも発していないこの状況に、松岡の演技を期待していた人は完全なる肩透かし食らってしまったのだった。

 同ドラマ原作者の池井戸潤氏といえば、同じ日曜劇場で『半沢直樹』『下町ロケット』など企業の再起をかけたヒットドラマ作品があるが、いずれも勧善懲悪でいい意味での“予定調和”が魅力となっている。それが今作品でも評価されていたが、今回は視聴者が想像していた展開と違ったようで「今回はつまらなかった」と評価を下げる結果になってしまったようだ。

感動シーンも

 だが、そんななかでも、視聴者の心を打つシーンはたくさんあった。ひとつ挙げるとするなら、陸王の夢を絶たれ自暴自棄になっている「こはぜ屋」社長の宮沢紘一(役所広司)と息子・宮沢大地(山﨑賢人)がケンカするシーンだ。

 大地は前話で「自分がアッパー素材の代わりを見つける」と言っていたが、それをやめて就職活動をしていると勘違いした紘一が大地に八つ当たりする。声を荒げる紘一を無視して大地は出ていくが、実は大地はひとりあきらめずにアッパー素材の製造を引き受けてくれる会社を地道に探し続けていたのだ。

 このことを紘一が知るのは、自宅でスーツ姿のまま酔いつぶれて寝てしまった大地に声をかけたときだ。娘の宮沢茜(上白石萌音)から「お兄ちゃんは、お父さんがあきらめないって信じている」と教えられ、大地が必死に企業に働きかけていることを知る。

 自分の本当にやりたいことを見つけたというのはもちろんだが、おそらく大地は、夢を絶たれて、もぬけの殻のようにやる気を失ってしまった父の姿を見ていられなかったのではないだろうか。もしくは陸王を完成させたときの活気に溢れたみんなの姿が好きだったのかもしれない。そう考えると、大地の切ない思いに胸が熱くなってしまった。

「こはぜ屋」に吸収合併の話が出ているが、次回以降でどうなるのだろうか。あまり突拍子もない展開は避け、できるだけ予定調和で進んでいってくれたほうが安心して見られるというものだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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