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日馬富士、起訴猶予へ…モンゴル力士軍団の闇、ビール瓶より危険だった凶器

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日馬富士(日刊現代/アフロ)

 大相撲の元横綱・日馬富士は12月2日、6時45分、羽田発の全日空(ANA)293便に搭乗。午前8時17分に鳥取空港に到着。県警差し回しの黒塗りの車で鳥取県警本部に入り、9時間に及ぶ再聴取を受けた。暴行現場のラウンジに元横綱を立ち会わせた上での実況見分は行われなかった。

 日馬富士は午後6時過ぎに車で県警本部を出発。18時52分発のANA298便(最終便)で帰京した。羽田空港での報道陣の問い掛けに「もう話すことはありません」とだけ、言葉少なに答えた。

「鳥取県警は早ければ今週中にも傷害容疑で日馬富士を書類送検する。検察は引退で社会的制裁を受けたと判断し、起訴猶予が相当という判断を下すとの見方が強い」(法曹関係者)

 12月2日の事情聴取が長時間に及んだ理由について捜査関係者は言う。

「先週発売された『週刊文春』(文藝春秋)が報じた、白鵬の目配せをきっかけに日馬富士の暴行が始まったとする証言について、裏を取る必要があった」

 日馬富士がこの証言が正しいと言えば、白鵬に「暴行を教唆した疑い」が浮上する。日馬富士は白鵬に忖度して、「目配せ証言」については認めなかったものとみられている。日馬富士は貴ノ岩をビール瓶で殴ろうとしたが手から滑り落ち、カラオケのリモコンで殴打したというが、元暴力団幹部は語る。

「ビール瓶で頭を殴ってビール瓶が割れれば、一見派手だが、ダメージは大したことはない。怖いのはあらかじめビール瓶を割って、ギザギザになった部分で喉を突いたり、ギザギザ部分を頭に振り下ろすことで、そうなれば大ごとになる。シャンパンのボトルも同じこと。それよりカラオケのリモコンのほうが危ない。素人はビール瓶ばかり問題にしているが、カラオケのリモコンのほうが悪質だ」

 12月3日、長崎県大村市から始まった冬巡業に貴ノ岩は参加しなかった。このままいけば、来年の初場所(1月14日初日)も休場し、幕下に落ちることもあり得る。

 その初場所も15日間、満員御礼が出る。日本相撲協会が12月2日午前10時から前売り券の販売をインターネットなどで始め、4時間半で15日間の升席などを完売したからだ。それでも、今年5月の夏場所は販売開始から1時間半、9月の秋場所が50分で売り切れになったのに比べて、販売に陰りが出始めた。それでも関係者の営業努力もあって4時間半で完売したわけだ。満員御礼の垂れ幕は15日間連続で降りるが、空席が目立つ場所になるかもしれない。

「日馬富士の暴行問題に端を発した“モンゴル力士コミュニティの闇”が、相撲人気にボディーブローのように効いてくるだろう。日本相撲協会は12月20日、横綱審議委員会と理事会を開き、日馬富士と伊勢ケ濱親方の処分を決める。『貴乃花理事解任』との報道も出ているが、貴乃花理事を解任すれば、今回の騒動は日馬富士による暴行事件を突き抜け、相撲協会の体質そのものに波及することになるかもしれない」(角界関係者)

 いずれにせよ今週、事件は日馬富士の書類送検という大きな節目を迎えそうだ。
(文=編集部)

【続報】
 鳥取県警が日馬富士に起訴など厳しい刑事処分を求める「厳重処分」の意見をつけて、一両日中に傷害容疑で書類送検することが明らかになった。意見には「厳重処分」のほか、地検に起訴・不起訴の判断を委ねる「相当処分」、起訴を求めない「しかるべき処分」などがあるが、鳥取県警は被害届が出ていること、貴ノ岩の処罰感情が強いことなどを考慮し、「厳重処分」を付けることになったとみられている。鳥取地検は警察の意見を参考に、起訴して正式な裁判を求めるか、略式起訴するかなど、慎重に判断するとみられている。略式起訴でも起訴は起訴。起訴猶予処分とは風景がまったく違うものになる。

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