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『シン・ゴジラ』の影響で新『ゴジラ』ブームが到来中? 古くて新しいゴジラの魅力

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進む特撮とアニメのハイブリッド化

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『エヴァンゲリオン』公式サイトより。こっちは今後どうなるのか

――ゴジラは14年に60周年を迎えました。多種多様なゴジラが登場したわけですが、印象に残った作品はありますか?

出口 ストーリー込みなら『84年ゴジラ』ですね、幼少期に見ましたが、当時は全然ストーリーを飲み込めていなっくて、ただただ怖い! と思った記憶があります。『ウルトラマン』なんかは見ていたわけで、怪獣には親しみがあったんですけど、やっぱりウルトラマンなどにはない暗さや重さ、まがまがしさがあって。なにやら尋常ではないことが起きているというのが子ども心には察せられて、怖かったんですよ。

 フォルムやデザインを重視するなら、『ゴジラVSビオランテ』(89年)が好きですね。『ビオランテ』を皮切りにVSシリーズが続いていくんですけど、一連のゴジラが抜群に格好良くなっていたんですよ。それまでのゴジラと比べて、顔がしゅっと小さくなって、全体のフォルムも格好良くて。ビオランテを手掛けられたのがもう亡くなられていますが、川北紘一(特撮)監督です。

『ゴジラVSデストロイア』(95年)も好きですね。川北監督の最後の作品になるんですけど、キャッチコピーが「ゴジラ死す!」とありまして。本当に、最後にはゴジラがメルトダウンして肉体が崩れていって、放射能を振りまいてしまうんですけど、新しい世代のゴジラが放射能を九州して、ゴジラ2世になってしまうという、悲しいお話なんです。鑑賞後に考え込んでしまうようなお話でしたね。

――結構笑える作品もありますよね

出口 『ゴジラ対メガロ』(73年)は突っ込みどころが多いですよ。ジェットジャガーというロボットが登場してきたりするし、しかもそれが劇中で何の説明もなく巨大化したりするんです(笑)。ゴジラシリーズの中でもかなりのB級感溢れる、考えたら負けみたいな作品も好きですね。

歴史を上手く取り込んだ作品もありますよ、尺由美子さんも出演していた『ゴジラVSメカゴジラ』(02年)には3式機龍(メカゴジラ)という怪獣が登場しますが、その怪獣の骨格のもとになっているのが、54年の初代ゴジラという設定なんです。それをもとに人間が怪獣を作ってゴジラと対決させようとするんですが、ゴジラと対峙すると共鳴しあって、暴走するという展開で。見たとき、「『新世紀エヴァンゲリオン』だ!」と思ったんですよ。単純にパクリだ! というつもりはなくて、両作品で共通するスタッフさんもいますし、知らず知らずのうちに影響を受けるものですし。

――そもそも庵野監督が手掛けたアニメにも特撮の影響を感じます。

出口 そうですよね、『エヴァ』もアニメで特撮をやった、という一面がありますよね。特撮ファンとして、『エヴァ』を細かく見ていくと……たとえば作中で車がすごく軽く転がっていったり、ビルがすごくきれいに壊れるところ、テロップの入れ方ととかに、70年代の特撮、『帰ってきたウルトラマン』の影響を感じます。そうやって特撮に影響を受けた庵野監督のアニメに、特撮の人が影響を受けて、今度はさらに庵野監督自らが特撮を撮って、ゴジラのアニメも公開された。いい感じに影響しあっていくといいなぁと思います。
(文・構成=編集部)

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