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TSUTAYA、千円で10万作見放題サービスが「意外に好評」なワケ

文=日下部貴士/A4studio
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コンテンツをどれだけ揃えられるかが鍵

 続いて、ITジャーナリストの三上洋氏に、昨今の有料動画配信市場の様子や、「TSUTAYAプレミアム」がシェアを拡大させるために必要なことなどについて聞いた。

「近年、有料動画配信市場は、NetflixやHuluなどのサブスクリプション型動画見放題サービスが日本に上陸し、映画やドラマだけでなく、日本のテレビ局の番組や、テレビ局とタイアップしたオリジナル動画を配信したり、かなり伸びてきている状況です。また、iTunesやGoogle Playでも、コンテンツ数はともかく、端末や自分の環境にあった高画質の映像が見られるようになってきています。それに対して、DVDレンタル市場は縮小していく一方。そんななか、TSUTAYAが月額1000円(税別)でDVD借り放題、動画見放題の『TSUTAYAプレミアム』を始めたわけですが、ユーザーからすると借りられるのは旧作だけ、またオリジナル作品も数が少なく、利用しづらいというのが率直な感想ではないでしょうか」

 確かに、NetflixやHuluなど人気の動画配信サービスは、オリジナル番組をテレビCMやネット広告などで大体的に宣伝しており、それが利用者数の増加に結び付いている。しかし、『TSUTAYAプレミアム』は先日ようやくオリジナル番組の配信を開始したばかり。では、どのような人なら最大限メリットを享受できるのだろうか。

「TSUTAYAが持っているDVDの映画やドラマなどのラインナップ数は圧倒的です。TSUTAYAとしても、どうにかしてすでに保持しているコンテンツをビジネスに結びつけたいと考えたからこその、DVD借り放題、動画見放題なのでしょう。そのため、例えばデジタル化されていない古いアニメや任侠映画、時代劇や名作といわれる過去の洋画など、マニア性の高い作品を見たいという方にとっては魅力的かもしれませんね」(同)

 TSUTAYAは今後サービスを映像以外にも広げていくと話しているが、三上氏は「人気のコンテンツをどれだけ押さえられるかが鍵」と話す。

「TSUTAYAは邦画のカバー率が強い。今は邦画でもいい作品がたくさん出ていますから、これからはそういった良質な邦画をどれだけ押さえられるかの勝負になってきます。もちろんクオリティが高いものはNetflixやHulu、そしてAmazonが押さえる可能性もありますから、そこと戦えるかどうかでしょう。今は売れる、注目されるコンテンツは競り合いになります。地上波が先に落とすのか、ネット事業者が落とすのか。オリジナル作品も含め、魅力的なコンテンツをどれだけ揃えられるかが『TSUTAYAプレミアム』が有料動画配信市場で戦っていくための鍵になると私は思います」(同)

 今のところアピールポイントが弱く、まだまだ改善の必要がある「TSUTAYAプレミアム」。リアル店舗が続々と閉店していると報道され利用者に不安が広がる中、先行する事業者にどこまで対抗できるのか、今後に注目したい。
(文=日下部貴士/A4studio)

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