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「国際的実業家」朝青龍、大みそかAbema出演のカネ事情

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現役時代の朝青龍

 来る大みそか。「朝青龍を押し出したら1000万円」という、インターネットテレビ「AbemaTV」の“1000万円企画第2弾”が実施される。かつてK-1を沸かせたボブ・サップの参戦も決定し、にわかに盛り上がりを見せている同企画だが、大相撲幕内優勝25回を誇るモンゴルの英雄、元横綱・朝青龍(本名:ドルゴルスレン・ダグワドルジ氏)は思いのほか本気モードだという。

「彼は年末のAbemaTVの企画に向けて、黙々とトレーニングをしているようです。現役のモンゴル相撲の力士たちと、ハードな取り組みを日に何本もこなしています。数カ月に及ぶトレーニングは、彼がいかにこの企画に真剣で取り組んでいるかの証明といえるでしょう」(朝青龍の知人)

 この朝青龍の知人によると、その理由は朝青龍の実業家としての顔が影響しているという。

「彼は引退後、モンゴルでも有数の実業家となりました。もともと、元小結・旭鷲山(本名:ダバー・バトバヤル氏)が力士出身の英雄的な立ち位置でビジネスを成功させていましたが、その上をいったのが朝青龍です。旭鷲山は政界に進出したが、暴力団との関係が指摘されるなど“きな臭い”話が出ています。その一方、朝青龍は国際人としてモンゴル経済に貢献しているという認識を国民も持っています。年末のAbema TVの企画も、彼のビジネスに有益につながると判断したからだと思います。というのも、彼は近年、牧場経営や農園ビジネスにも手を広げています。そんななかで、日本の経営や人材育成を学ぶためにお忍びで訪日する頻度が増えているんです。つまり、日本での知名度を再び上げることで、ビジネス面での還元を期待しているのではないでしょうか」(同)

 朝青龍は2011年の引退後、華麗に実業家への転身を果たした。家族や親族と「ASA グループ」を結成。主なビジネスは投資銀行、サーカス場運営、イベント企画、不動産、牧場経営、農園ビジネス、鉱山ビジネスなど多岐にわたる。また、中国の「アリババグループ」との関係性も強く、ウラジーミル・プーチン露大統領とも資源ビジネスを目的とした会談も果たすなど、モンゴルにとどまらず国際的な事業展開を行っている。

朝青龍の意外な才覚

 モンゴルは国民の平均月収が3万円前後と、経済的に恵まれた国ではない。人口約300万人の小国で、経済規模も決して大きくはない。そんななかで、朝青龍はなぜビジネス的に成功するに至ったのか。現地駐在の日本人は、こう分析する。

「朝青龍は国民的な英雄ではありますが、同時にモンゴル国内でもトラブルメーカーという印象も持たれていました。加えて、同じ力士出身の旭鷲山が幅広いビジネスを手掛けていたこともあり、成功すると考える人は多くありませんでした。ところが、彼は意外な国際人としての才覚を発揮したんです。あまり知られていませんが、彼は語学が堪能で、日本語、英語、中国語、ロシア語、モンゴル語、スペイン語、フランス語、セルビア語、モンゴル語の9カ国語を話すことができます。そのことからもわかるように、非常に努力家です。特にロシアや中国に向けた資源ビジネスでは、『朝青龍だからこそ拡大できた』と高く評価する意見もあるほどです。つまり、彼はモンゴルの経済活性化という面でも英雄なんです」

 朝青龍が展開するビジネスのなかでも、特に今後の伸び代が大きいと予測されているのが、投資銀行の「NI Bank」だという。同銀行は、金利10%以上という高金利をウリにして急成長を遂げている。もともとモンゴルの金融機関は、個人への融資には非常に厳しい対応をとることが大半だ。朝青龍がメインの顧客としているのは、この個人ユーザーたち。月利3~5%という極めて高い金利ながら、国内の金融機関の査定の厳しさを逆手にとったビジネスモデルは、融資希望者が後を絶たないという。

「朝青龍が今回のAbema TVでPRしたいのは、まず日本でのイメージアップと、投資銀行と牧場ビジネスの拡大でしょう。投資銀行については日本語のHPも作成していますし、牧場ビジネスでは日本との関係性が肝になると考えているはずです。そしてもうひとつは、単純に金銭面です。彼の展開するビジネスは、いずれも元手や運用資金が非常にかかるものです。そのため、日本のテレビ局からの高額オファーは渡りに船でしょう。イメージが湧かないかもしれませんが、本当に今は人が変わったように真面目になっていますし、あれだけ好きだったお酒も断っています。その変貌ぶりには、関係者も驚きを隠せないくらいです。いずれにしろ、彼は頭が良いので今回の企画も『しっかりリターンが計算できる』と判断してのことだと思います」(前出・朝青龍の知人)

 かつてのトラブルメーカーとしての顔はすっかり鳴りを潜め、国際派ビジネスパーソンへと変貌した朝青龍。年末の祭典では、どのような顔を見せるのか興味が尽きない。
(文=編集部)

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