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公認会計士は「泥船」職業?「監査」離れ鮮明…ひたすらマニュアル仕事、トチればクビ

構成=深笛義也/ライター
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 会計士の資格を取れば一生メシが食えるみたいな安直な気持ちで資格を取って入ってくる人も多いのですが、入ってすぐは、監査の中でも無資格者でもできるような作業をやる。若いのにそれなりの給料ももらえるけど、不景気な時代が来て、「あなた使えないので辞めて」と使い捨てみたいにされて、「私は何もできない」と気づくことになる。会計士はコミュニケーション下手な人が多いので、営業もできない。「どうやってメシを食っていけばいいの?」という人も、けっこういるように感じます。

C 今、公認会計士試験を受験する人がだいぶ減りました。07年くらいの時期は人気もあってすごい増えて、合格者も多く出ました。合格させ過ぎてしまったということなのか、そこから少し絞って、今だいぶ落ち着いてきています。逆に今は、求められる業務量に対して合格者が少ないくらいです。今は選り好みしなければ、どこかしら就職はできます。ただ、思っていたほどには稼げないということはあるかもしれません。人手不足とはいっても、やっぱり景気がものすごくいいわけじゃないので、給料は一昔前よりは低いです。

D 一時、3000人以上も合格させた時に未就職者問題が起こったんです。日本公認会計士協会でもプロジェクトチームをつくって、監査法人では採れないけど一般企業の経理に入れてもらうとか、そういう対応をしたんですよ。ところがその後、何が起きたかというと、「受かっても就職できないんだったら、受けてもしょうがない」ということで、専門学校に行く人自体が減ってしまった。3000人合格していた時は2万5000人くらい受験していました。今は1万人くらいしか受けていない。上の年代で辞めていく人を補充し切れていない状態で、人手不足です。食べられないということはない。今は、就職はできますね。

時代に逆行

――人手不足は、受験者や合格者の減少だけが原因なのでしょうか?

A 優秀な人からどんどん辞めているということは聞きます。東芝を監査していた新日本監査法人が行政処分を受けて、公認会計士協会からも処分された。かつて同じく粉飾決算が発覚したカネボウを担当していた監査法人は消滅してしまいました。「泥船に乗っているわけにはいかない」ということで、優秀な人は独立したりコンサルティングのほうに行っている傾向があります。

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