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山崎将志「AIとノー残業時代の働き方」

実は記憶力の良い人がやっている記憶術…成績優秀な学生は丸暗記をしない

文=山崎将志/ビジネスコンサルタント
実は記憶力の良い人がやっている記憶術…成績優秀な学生は丸暗記をしないの画像1「Thinkstock」より

仕事のスピードアップには記憶方法を見直すべし

働き方改革」を進めようという風潮のなか、短い時間で多くの成果を出すことが我々ビジネスパーソンに求められています。そのためには新しいスキルや知識をスピーディーに身につけなければなりません。しかし、新しいことはなかなか覚えられないし、覚えたと思ってもすぐに忘れてしまうものです。それを年齢のせいにしている人もいるかもしれません。そこで今回は記憶力についてお話をします。

 突然ですが質問です。

 10フィートとは何メートルでしょうか?

 答えは、およそ3メートルです。正確には、1フィートは30.48センチメートルですから、3メートルと4.8センチメートルとなります。1フィートの長さは、皆さんが学校に通っている間のどこかで習ったはずですが、忘れてしまったという方が多いと思います。メートル法が基本の日本ではほとんど使われませんから、それも当然だと思います。

 一方で、仕事や日常生活でフィートを使わない人のなかにも、30.48センチというほど正確でなくとも、30センチくらいという感じで長さを覚えている人がいます。そのなかには、ありとあらゆることを自然に記憶してしまうという、特殊な才能を持っている人もいますが、それ以外の人は、物事を上手に覚える技術を持っているものです。ちなみに、私自身はもともと記憶力がよいとは思いませんが、覚えるべきことを覚えるのは比較的得意なほうだと思っています。

 ものを覚えるにはいろんなアプローチがありますが、たとえば私でしたら、次のように記憶します。

 まずフィートの語源を調べます。すると、英語で足を表すフット(foot)の複数形であることがわかります。フットは足だと言いましたが、英語のレッグ(leg)も日本語では読み方は「あし」、漢字では「脚」です。その違いを知るために、フットが足のどの部位を指すのかを調べると、足首より下にある部分を指すことがわかります。そして足のつま先からかかとまでの長さが、1フット、というわけです。

 ここまでわかればフィートは英語のフットの複数形であり、1フットはだいたい足のかかとからつま先までの長さである、というイメージをもって記憶することができます。私がこのように丁寧に調べるのは、純粋に知らないことをより深く、正しく理解したいという動機からです。しかし結果としてよく覚えられますし、必要な時に記憶から取り出しやすくなるというわけです。

山崎将志/ビジネスコンサルタント

山崎将志/ビジネスコンサルタント

ビジネスコンサルタント。1971年愛知県生まれ。1994年東京大学経済学部経営学科卒業。同年アクセンチュア入社。2003年独立。コンサルティング事業と並行して、数社のベンチャー事業開発・運営に携わる。主な著書に『残念な人の思考法』『残念な人の仕事の習慣』『社長のテスト』などがあり、累計発行部数は100万部を超える。

2016年よりNHKラジオ第2『ラジオ仕事学のすすめ』講師を務める。


最新刊は『儲かる仕組みの思考法』(日本実業出版社)

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