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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

暴行で逮捕の世耕大臣秘書、永田町での悪評…蓮舫議員の元秘書、痴漢容疑で事情聴取

文=神澤志万/国会議員秘書

 神澤の同僚の秘書は、クルマで追突されたときに「警察官からボスの名前をしつこく聞かれた」と言っていました。被害者であり免許証は提示しているのに、なぜボスの名前を明かさなくてはならないのでしょうか。警察は「国会議員の先生から問い合わせが来たときに、対処できるようにしないといけないから教えろ」とかなりしつこかったそうです。

議員会館を“ラブホ代わり”にした秘書は否認

 それにしても、最近は秘書の不祥事や事件が報じられることが多い気がします。もしかして、昔はもみ消されていたということなのでしょうか……。

 鳩山二郎議員の元公設秘書で国税庁への“圧力”疑惑が報じられた小沢洋介さんも過去に警察に勾留されたことがありますが、その当時はまったく報道されませんでした。おそらく小沢さんは、当時勤めていた鳩山邦夫事務所の名前を一切出さなかったのだと思います。

 お酒に関しては、15年9月に鈴木貴子議員の元政策秘書も、酔って暴力をふるったとして傷害容疑で逮捕されています。その秘書さんも、特に酒癖が悪いという噂はない人だったので、このときも驚きました。

 お酒以外では、今年1月に「週刊ポスト」(小学館)で「出会い系サイトで知り合った女性を国会議員会館に連れ込んでラブホテル代わりにしていた」と報じられた政策秘書もいましたね。

 その秘書は、今も「記事は捏造」と主張しているようですが、記事には「議員事務室にブランケットを敷いて行為に及んだ」とあるため、党内では「ブランケット」が禁句になっているそうです。秘書仲間は「だって、会議とかで笑っちゃいそうで」と言っていました。

公設秘書は連座制の対象に

 さて、逮捕された川村秘書はこれからどうなるのでしょうか。

 国家資格である政策担当秘書は逮捕されただけで資格を失うことはありませんが、拘留されれば仕事ができなくなるため、ボスである議員の裁量で解職になることが多いです。裁判で禁固以上の有罪が確定すれば資格も失いますが、一定の期間が過ぎれば秘書資格を再取得するための試験を受けることは可能です。

 いずれにせよ、お酒に酔って暴行するという行為は許されないものです。そもそも前後不覚になるほどお酒を飲まないようにするのが、秘書だけでなく社会人としてのマナーです。大臣秘書でも学生のアルバイトでも、悪いことをすれば逮捕されます。そこで秘書の身分を悪用したり警察に“忖度”させようとしたりしても、いい方向に転ぶことはないでしょう。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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