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在日韓国人の団体、韓国の「日韓合意見直し」に異議

構成=長井雄一朗/ライター

「韓国人は日本のことが大好き」

――次世代の在日コリアンは、日本社会のなかでどう生きていくのでしょうか。

 難しいですね、答えは見つかりません。私は在日2世です。子どもは3世で孫は4世ですが、そのうち2人の孫は日本国籍者です。これが、在日社会の実像なのです。個人の国籍選択は個人が決めることです。あの子たちが屈託なく生きられるような社会であってほしい。それが、参政権の問題にもつながってくるのです。韓国籍であっても日韓のハーフであっても、堂々と出自を明らかにできる日本や韓国社会であってほしいと願っています。

 私の子ども時代は、とんでもなかったですよ。毎日、学校で「朝鮮人」と言われてケンカし、翌日は抱き合って仲良くし、その翌日にはまたケンカでした。今は改善されましたが、そういう時代は二度とあってはいけないです。“怒りの拳”や“涙を拭くハンカチ”で生活するのではなく、明るく生きられる社会をつくりたいですね。

――在日コリアンと日本社会の交流自体は進展しているようですね。

 おかげさまで、新大久保も活気を取り戻しています。若い日本人がソウルに行けば親切にされ、逆に韓国人が日本で親切にされるケースもあります。韓国人は日本のことも大好きなのです。そして、着実に信頼関係が構築されています。こういうことを、日韓のマスコミが報じてほしいです。
(構成=長井雄一朗/ライター)

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