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「すさまじい演出」の『西郷どん』のここがヘン!「わかりにくい」という人に徹底解説

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NHK大河ドラマ『西郷どん』 - NHKオンライン」より
 大河ドラマ『西郷どん』(NHK)の評価が高いようだ。


 視聴率は6話が終わった時点で平均15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を維持しており、大河ドラマとして高い水準とはいえないまでも、このままいけば10話までの平均視聴率において昨年の『おんな城主 直虎』や直近の幕末物である『花燃ゆ』を超えることもできるだろう。

 ただし、この2作もそうであったが、7話目あたりは鬼門であり、そこから視聴率を下げるケースもあるため、予断を許さない局面でもある。実際、『西郷どん』は7話で14.3%と少し数字を下げた。これが一時的な微減にとどまるのか、このまま下がっていくのかは興味深いところだ。

予備知識がないとわかりにくい?


 1月7日から始まった『西郷どん』も、2月25日放送の8話を終えれば約2カ月が経過する。そこで、これまでの展開を振り返るとともに個人的な所見を述べると、ドラマとしては総じておもしろいものであったといえる。

 西郷隆盛の少年期を描いた初回は子役の演技が素晴らしかったし、7話までの展開も、いかにも青春もののさわやかさがあったように思う。また、時代考証についても細部のつくり込みにニヤリとさせられる部分があり、「史実」を知った上で、ドラマとしての演出のためにあえて改変しているという意図を感じさせる。

 ただ、惜しむらくは、おそらく当該期の薩摩藩の状況について多少の知識を持つ人でなければ、「物語のなかで何が起きているのか」「なぜ、そうであったのか」がわからないのではないか、ということが危惧された点だ。

 これまで、いくつかの大河ドラマにおいて、本編が始まる前に数分の歴史解説のコーナーが設けられることがあった。導入として時代状況や簡単な知識を補足した上で本編につないでいくという形式である。しかし、『西郷どん』においてはそれがないため、予備知識がないとわかりにくい部分があるように思う。

 この場合、説明的なセリフによって歴史的背景などが補われることになるが、これまでを見る限り、それが十分になされたようには思えない。このあたりについては、視聴者のほうで勉強しておかなければならないということなのだろう。

『西郷どん』に欠けていた「重要な視点」


 これまでの流れのなかで通底するテーマとしては、島津斉彬の襲封問題がある。父である島津斉興が、嫡男である斉彬が40歳を過ぎたというのに隠居せず、藩主の座を譲らなかったという問題だ。

 作中では“ロシアンルーレット”によって決するというすさまじい演出がなされたが、なぜ斉興が斉彬への“事業承継”を拒んだのかという点については「従三位になりたかった」「側室お由羅の方と、その間の子である久光を寵愛していたから」「そもそも、斉彬を個人的に好いていなかった」などのさまざまな説があり、それはセリフや演出に反映されている。

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