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韓国人が日本のプレーを賞賛…カーリング日韓戦で観客席から「敵意」が消えた歴史的現象

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カーリング女子日本代表・スキップの藤澤五月

 サッカー、野球、卓球、バレーボールなど、実力伯仲の日韓戦は必ず盛り上がる。そして、平昌五輪でのカーリング女子準決勝も、“記憶に残る日韓戦”に仲間入りをさせてもいいのではないだろうか。

 試合時間は3時間を超え、両チーム合わせて176投の激闘。エキストラエンド(延長戦)で日本がプレッシャーをかけた状態で韓国側がラストショットを放つ場面。「メガネ先輩」の愛称で人気急上昇中のキム・ウンジョンが見事に決めるという、ドラマティックな結末だった。

延長にもつれこむ大激戦

 筆者が現地観戦したカーリング日韓戦は、エキサイティングな試合内容であると同時に、新鮮な雰囲気を味わった。通常の日韓戦では、選手の感情の高まりが、時に挑発や威嚇めいたような行為に見て取れることもある。「見たか!」と言わんばかりに相手に見せつけるような派手なガッツポーズをしたり、大きな雄叫びを上げる。そして、激しい感情の発露に伝染された観客が、敵意むき出しの興奮に煽られてしまうこともしばしばある。しかし、今回のカーリング日韓戦にはそれがなかった。

日韓戦の観客の様子

 韓国の観客には自国の勝利を求める姿勢はあったものの、「日本にだけは負けるな」「日本を倒せ」といった空気は感じなかった。日本がナイスショットを決めて、筆者が拍手をしている横で、「すごいなあ」「うーん、日本もやるなあ」というような感嘆のため息が漏れていた。また、韓国がナイスショットを決めた時も、「ほら見たか」という感じではなく、「よくやった」「よかったぞ」といった自国選手を鼓舞するような応援だった。日本選手がミスショットをした際に歓声を上げたのはいただけないが、それを除けばこれだけ純粋な応援が見られる日韓戦はなかなか珍しいといえる。

作戦会議の様子

 その理由のひとつには、カーリングがスポーツマンシップと高潔な振る舞いを求められるスポーツだというのがあるだろう。自分のベストを尽くすことはすれども、相手の気をかき乱したり、ベストを尽くす行為を妨げたりすることはNGとされる。ショットの後は、通常は味方と片手で軽くハイタッチをかわす程度だ。スーパーショットを決めた時くらい、小さなガッツポーズは出るとしても、相手に見せつけるような派手なガッツポーズはまず見かけない。スイープする(石の前を掃く)チームメイトに対して、指示する大声はあっても、ショットを決めた後に大きな雄叫びをすることはない。そのため、観客が過度の興奮を煽られることも少ないのだ。

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