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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

働き方改革データ異常、連日批判する野党議員の秘書や官僚が連日徹夜で命の危険?

文=神澤志万/国会議員秘書

「今日は4時間寝られた……」

「2時間しか寝られなかったわ」

 などと、睡眠時間の短さを競う会話でお互いをねぎらっていますが、自己中心的でスタッフの命を削るような国会運営はやめてほしいです。時間が見えないまま、委員会を開くための理事懇談会が開催されるのを待っている状態は、かなりつらいです。

 また、22時に委員会開催が決まり、理事の先生から「君、明日質問して」と言われてもきついです。もちろん、若手の国会議員もきついですが、22時から質疑の準備をして、質疑通告を夜中の1時か2時に受けて、それから答弁書を用意して、各段階の承認を受けて、翌朝9時からの委員会に間に合わせるには、秘書や職員も徹夜になります。

 たとえば、政府が「働き方が柔軟になる」として推進している「裁量労働制」について、野党は「長時間労働を助長する」として反対しています。野党議員は、自分たちの質疑での追及内容と実際の行動に大きな矛盾があることに気づいているのでしょうか。

 つまり、「これまでもそうだった」ということでしょうか。そんな状態で自民党と安倍晋三首相、加藤勝信厚生労働大臣を責めるのは、厚顔にもほどがあるのではないでしょうか。

 理不尽なことに耐えてまじめに取り組む多くの国会議員がいるから、日本は住みやすい国としてあり続けているのです。しかし、まじめな議員は地味なので、メディアに取り上げられる機会が少ないのも事実です。希望の党にも優秀でまじめな議員がたくさんいるのに、存在感が薄い気がします。

 また、本当は存在感も能力もある議員が「今目立つのは得策ではない」ということで静かにしている事情もあります。目立てばマスコミに叩かれるからですが、「マスコミに叩かれるのが嫌だから」と目立たないようにしているのは情けない話です。

 もっと、のびのびと仕事ができる環境が国会議員にも必要だと思います。法改正より、まずは自分たちの職場改革ができれば、必然的に社会にも影響を与えると思うのですが……。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

【※1】
NHK世論調査」(NHK選挙WEB)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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