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【森友書き換え】検察のリークか…自民党内「安倍下ろし」本格化、次期首相は石破茂氏で調整

構成=長井雄一朗/ライター
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安倍下ろし

 では、これから政局はどう動くのか。前出・国会議員秘書は「政局がこれで流動的になるとは思えない」との見方を示すが、朝霞氏はいう。

「これで麻生包囲網が着実に狭まった。麻生財務相が辞任すれば、安倍首相を守る人がいなくなり、一気にダッチロールになる。そもそも麻生氏の敵は多い。国民の感情を逆なでにする答弁を行う麻生氏に対して、自民党内の石破茂氏や二階俊博幹事長は不満を持っています。二階氏は安倍下ろしに舵を切った。安倍三選はないでしょう」

 自民党額賀派(平成研究会)の参院側が額賀福志郎会長の退任を求めていた問題をめぐり、額賀氏は3月14日に開く予定の同派の政治パーティーにあわせて退任を表明。後任には竹下亘党総務会長が就任する方向だ。そしてその額賀派に政治家引退後も大きな力を持つのが、“参議院のドン”と呼ばれていた青木幹雄氏だ。

「親安倍の額賀氏を会長から降ろした青木氏が、二階氏と手を組んだ。二階派は小派閥で冷や飯を食べているなかで、大経世会の復活を唱えています。それには、額賀派と二階派の連携が欠かせないと、両者が手を握ったということです」(朝霞氏)

 今年秋に行われる自民党総裁選の出馬候補としては、安倍首相のほか、石破茂氏、岸田文雄政調会長、野田聖子総務相の名前が取り沙汰されている。

「これまで森喜朗元首相から安倍首相に至るまで、自民党は清和会に支配されていたといっても良い。その清和会支配を破壊するというのが、青木氏と二階氏の意向だが、額賀派も二階派も総裁候補が不在であり、そこで石破氏と連携する案が浮上しています。二階氏は憲法改正に舵を切る安倍首相を『やりすぎだ』と思うようになった。二階氏ほど嫌いな人間とも平気で笑って握手できる人間はいません。そこで次の総裁を物色しているなかで、石破氏への一本化を検討しているのです」(同)

 一方、岸田氏は安倍三選に協力することで、次の首相の座を安倍首相から禅譲されることを狙っているともいわれている。

「麻生氏と菅義偉官房長官の仲が悪いことは知られていますが、河野太郎外相が仲介することで、和解ではないが距離は縮まった。そこで2人の間で、安倍三選がムリであれば次は岸田でもよいのではないかという話がありました。それを伝え聞いた岸田氏が今年1月、麻生氏に会いに行き、関係強化に力を入れているが、これが安倍首相の逆鱗に触れた。岸田氏は『総裁選に出る』と言わないことから、これまで支援してきた岸田派(宏池会)の実質オーナーである古賀誠元幹事長もさじを投げています。岸田氏も周囲に『私はギャンブルはしない。100%勝てる状態でなければ総裁選に出馬しない』と語っています。

 これに古賀氏に、石破氏、青木氏、二階氏が反安倍で連携し、三選阻止に動き出した。これらの水面下の動きについては当然、安倍首相も熟知している。そこで地方議員の囲い込みを実施し、さらに反安倍の票を分散させるために、清和会の一部が出馬宣言している野田氏の推薦人に回ることもささやかれている」(朝霞氏)

 野党の弱体化で政権交代の可能性も考えられないなか、国民のストレスは限界にきている。
(構成=長井雄一朗/ライター)

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