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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

素人でも月3万円積み立てで、自動的に20年後に1200万円貯まる方法?

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

もし10年前につみたてNISAがスタートしていたら

 もし、10年前につみたてNISAがスタートしていて、すぐに積立をスタートしていたら、こんな結果が出ているはず。

※前々回の記事より抜粋
07年9月から17年8月まで10年(120カ月)、インデックスファンドで毎月1万円を積み立てていた場合

・日本株のインデックスファンド(日経225)
120万円 → 192万円(利回り 8.7%)

・外国株のインデックスファンド(MSCI-KOKUSAI指数)
120万円 → 233万円(利回り 12%)

・新興国株式
120万円 → 184.4万円(利回り 8%)

・外国債券
120万円 → 154.8万円(利回り 4.9%)

手数料が安い、購入手数料はゼロ

 手数料が安いというのは、いいことだ。もし、5%値上がりしても、手数料が3%だったら手元に残るのは2%分だけ。世の中で買える投資信託には購入手数料が3%以上のものもあるけど、つみたてNISAインデックスファンドは買う時の手数料ゼロが基本。投資信託は保有中にも手数料(信託報酬手数料)がかかるけど、これも0.2~0.6%が主流とかなり安くてうれしい。

買える投資信託の種類が少ないから、選びやすい

 買える種類が多い、というのは一見よさそうだけど、素人にはそうとも言えない。たいていの証券会社は、個人が買える投資信託が1000種類以上ある。投資のセミプロならここから自分の好みのものを選べるだろうが、初心者がここから選ぶのは、ほとんど不可能だ。金融機関によって、つみたてNISAで買える投信がいくつあるかは、ネットで調べると一目瞭然。個人的にはモーニングスター社の以下サイトがわかりやすくて、気に入っている。

http://nisa.morningstar.co.jp/sales/company.html

 ネット証券は、種類が多くSBI証券、楽天証券、マネックス証券など軒並み100種類以上。これが銀行になるとぐんと減って10本前後が多い。でも初心者がスタートするには3種類もあれば十分だ。

口座を持っている銀行で始められる

 先日も「投資を始めたい」という投資未経験の30代の女性が相談にこられたので、つみたてNISAをお勧めした。投資信託が何かもわからない、という状態からスタートなので、証券会社に口座を開くのもハードルが高い。ところがつみたてNISAなら、ほとんどの都市銀行、地方銀行が取り扱っているから、わざわざ新しく証券会社に口座をつくる必要がない。

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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