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日本人女性の過半数がDカップ以上…巨乳の悩みを解消するアパレルブランドが大人気

構成=森江利子/清談社
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――なるほど。それは当事者以外は気がつかないことですね。

黒澤 特に社会人になってからは、悩みが深刻になりました。以前は会社員として働いていたのですが、普通の服を着ているだけで「オフィスで露出するなんて」と言われ、仕事で成果を上げても「女を使って仕事を取ってきた」と陰口を叩かれたこともあったのです。

――ひどい話です。悩むのも当然ですね。

黒澤 その会社は私服勤務で、服装については厳しくなかったものの、仕事にオーバーサイズの服を着て行くわけにはいきませんよね? 男性ならダボダボのスーツを着て取引先との打ち合わせに行くようなもので、あり得ません。それで、20代後半の頃に「TPOに合わせたファッションをして、きちんと見られたい」という思いが強くなってきたんです。

――もともと、ファッションが好きだったんですか?

黒澤 むしろ、ファッションにはあまり興味がありませんでした。いつも胸元を気にして服を選ばなければならず、昔からファッションを楽しめなかったので、いい思い出が全然なかったのです。でも、「胸が大きいことに悩んでいる当事者だからこそ、私がつくればいいんだ」って思って。

――自身のコンプレックスが起業のきっかけとはいえ、まったく未経験の業界です。不安はありませんでしたか?

黒澤 ブラジャーはアンダーサイズとカップ数の組み合わせにより、約70種類くらいのサイズ展開があります。その一方、アパレル業界ではBカップのバストサイズを想定したトルソー(型)で画一的に服をつくっている。もともと、この構造に違和感がありました。大手ブランドが決まったサイズの服しかつくらないのなら、中小にしかできないニッチな市場もあるはず……。そこに需要が必ずあることは、ほかでもない私自身がよく知っています。

日本人女性の4人に1人がEカップ以上

――異業種への転向、しかも世界初となるファッションブランドです。苦労も多かったのではないでしょうか?

黒澤 今でも苦労することは多いです。たとえば、通常のデータならメールのやり取りで済みますが、アパレルでは生地のサンプルを遠くから送っていただいたりショールームに行って選んだりする必要があります。リアルなモノの動きに手間や時間がかかるのは大変だし、まだまだ慣れないですね。

――「胸の大きい女性のため」のアイデアはどこから出てくるんですか?

黒澤 Eカップ以上のバストサイズの女性たちに集まってもらい、グループインタビューや座談会を行いました。そこで出てきた「フォーマルな場に着ていける服がない」「シルエットが太って見えてしまう」といったリアルな悩みを、ブランドのコンセプトや商品づくりに反映させています。

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