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平林亮子と徳光啓子の「女性公認会計士コンビが教える、今さら聞けない身近な税金の話」

年収695万円以下だと、確定申告で税金が戻ってくる?

文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士

確定申告あり(総合課税選択・配当控除適用)>

 総合課税のため、配当金をその他の所得と合算して税金を計算します。

(4)所得税:695万円(685万円+10万円) × 20.42%※ - 43万6,477.5円※ = 98万2,712円
(5)住民税:695万円 × 10% = 69万5,000円
(6)配当控除:10万円 × 12.8%(所得税控除10% + 住民税控除2.8%)= 1万2,800円
差し引き合計((4)+(5)-(6))=166万4,912円

 確定申告をすると2,695円、税金が少なくなるというわけです。判断の目安は所得695万円。年収がそれを下回るという場合には、確定申告を検討してみる余地があると思います。

亮子「確定申告は面倒かもしれないけれど、そもそも所得が少ないという人は、試してみる価値はあるよね」

啓子「税率、そして配当金の額によって変わってきますので、がんばって確定申告することで、ちょっとした日当分くらいの還付を受けられる可能性もあります」

亮子「確定申告も、初めての時は大変だけど、少し経験すれば随分楽になるしね」

啓子「配当金を受け取った場合には、ぜひ、今回の話を思い出してほしいです!」

(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士)

平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表

平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表

1975年千葉県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部地理学科出身。
企業やプロジェクトのたち上げから経営全般に至るまで、あらゆる面から経営者をサポートしている。
また、女性プロフェッショナルに関するプロジェクト「SophiaNet」プロデューサーを務めるなど、経営サポートに必要な幅広いネットワークを持つ。
さらに、中央大学商学部客員講師として大学で教壇に立つなど、学校、ビジネススクール、各種セミナーなどで講義、講演も積極的に行っている。
『決算書を楽しもう!』 『「1年続ける」勉強法―どんな試験も無理なく合格!』(共にダイヤモンド社)、『相続はおそろしい (幻冬舎新書)』(幻冬舎新書)、『1日15分! 会計最速勉強法』(フォレスト出版)、『競わない生き方』 (ワニブックスPLUS新書)、『5人の女神があなたを救う! ゼロから会社をつくる方法』(税務経理協会)など、著書多数。
合同会社アールパートナーズ

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