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木村隆志「現代放送のミカタ」

おもしろいのに見てもらえない『コンフィデンスマン』、フジテレビのジレンマと復活の光

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オフィシャルサイトへ - コンフィデンスマンJP - フジテレビ」より
「おもしろいのに数字が伸びない」とは、まさにこのことだろう。フジテレビの月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の平均視聴率が、1話9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、2話7.7%、3話9.1%と苦戦を強いられている。


 インターネットを見渡すと、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には「おもしろい!」、低視聴率を伝える記事のコメント欄には「なぜだ?」という声があふれているが、結果は結果。スタッフやキャストのショックは計り知れない。

 評判のよさと反比例する低視聴率は、何が原因なのだろうか。

長澤まさみより脚本家・古沢良太をフィーチャー


 放送前は「フジ月9が長澤まさみで勝負!」、スタート後は「長澤起用でも低視聴率」という記事を各メディアが報じているが、そもそもフジテレビは今回、これまでほど主演俳優を前面に出したプロモーションをしていない。

 近年、「キャストありき」の制作姿勢を批判され続けてきたフジテレビは、その声を踏まえたのか、売れっ子脚本家・古沢良太をフィーチャー。ネットで「コンフィデンスマンJP 古沢良太」と検索すれば古沢のインタビューがたくさん出てくるのが、その証拠だ。対して、長澤のインタビューはほとんど見つけられない。

 本来、裏方であるはずの脚本家を前面に出している理由は2つある。

 ひとつ目は、古沢がドラマなら『リーガルハイ』(フジテレビ系)シリーズや『デート~恋とはどんなものかしら~』(同)、映画なら『エイプリルフールズ』(東宝)や『ミックス。』(同)を成功に導いたトップ脚本家であるとともに、フジテレビの人気ドラマを生んできたエース脚本家だから。それぞれ多くのファンを持つ作品だけに、「古沢の新作なら見たい」という心理を突いたものだ。

 2つ目は、古沢の脚本が海外で人気だから。アジアを中心に人気を博しているほか、『デート』は中国でリメイク版が放送済み。その人気から、『コンフィデンスマン』は日本初の日韓中同時制作ドラマとなり、タイトルはそれぞれ「JP」「KR」「CN」となっている。

 いわば、「古沢の脚本を3カ国のスタッフが映像化する」という一大プロジェクト。「海外でも認められている偉大な脚本家をフィーチャーしよう」というPR戦略は理解できるのではないか。

口数の少ない脚本家が雄弁にPR


 フジテレビとしても、「切り札」といえる古沢の作品である以上、「これまでとは異なる、これまで以上のPR戦略を」という意気込みで臨むのは当然。たとえば、3月上旬から新たなトピックスを段階的にメディアへ発信したり、3月下旬には早くもPR番組を月~金曜で放送したり、力の入れようは明らかだった。

 なかでも目を引いたのが、多くのメディアに古沢良太を投入したこと。私も3月の番組で2度目の共演を果たしたが、古沢はもともと口数が少なく、メディアに出たがるタイプではない。それだけに、さまざまなメディアで雄弁に語る姿を見て、今作に懸ける古沢とフジテレビの強い思いを感じた。

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