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林文科相御用達、「キャバクラヨガ」報道に抗議のPSY、「個室で目隠しサービス」の実態

文=編集部
林文科相御用達、「キャバクラヨガ」報道に抗議のPSY、「個室で目隠しサービス」の実態の画像1「PSY」の入るビル

週刊文春」(文芸春秋/5月3・10日号)に『林芳正文科相 公用車で白昼“セクシー個室”ヨガ通い』として報じられた「PSY(ポジティブスターヨガ)」の代表取締役でインストラクターの庄司ゆうこ氏が、自身のブログで同記事の内容に反論し、大きな話題となっている。

「週刊文春」の記事では、店名は伏せられているものの、林氏が通うヨガスタジオがPSYであることは容易に推察できる。そこで、女性インストラクターから個室で1対1となってヨガ指導を受け、オイルマッサージなども行われると紹介している。また、女性インストラクターと客がLINE交換や食事、交際することもあり、テレビで「キャバクラヨガ」と呼ばれていたと報じている。そのPSYに、林氏が公用車で訪れていると指摘するとともに、同店の代表者が元AV女優で、ほかのインストラクターたちは元グラビアタレントや元キャバクラ嬢であるとしている。

 この記事について庄司氏は、4月24日付の自身のブログで「今回の報道について。」と題して次のように反論している。

――以下、庄司氏のブログより引用――

もうすでにご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、 明日発売の週刊文春で、林文科相が白昼通う個室ヨガとして報道されるヨガスタジオが私、庄司ゆうこが経営をするポジティブスターヨガであると、一部ネットなどで掲載が御座います。

記事の内容はあたかもいかがわしい内容を想像させるもので事実とはまったく違うため断固否定をさせて頂きます。

また、わたくし庄司ゆうこは元AV女優ではなく、元グラビアです。

このような過去の経歴や軽率な記事の掲載により、間違った想像をかきたてる週刊文春の記事はセクハラであり、職業差別と感じます。

訂正と、謝罪を求めたいと思います。

(中略)

P.S ネットやツイッターなどでキャバクラヨガと書かれていますが、うちはキャバクラでもなく、いかがわしい風俗店では一切ありませんのでお間違えのないようにお願い致します。

――引用終了――

“目隠しサービス”の実態

林文科相御用達、「キャバクラヨガ」報道に抗議のPSY、「個室で目隠しサービス」の実態の画像2PSY

 そこで、PSYの実態を探るべく、実際に同店を利用してみた。ここからは、客として同店を体験したレポートをお届けする。

 まず、PSYのサイトを閲覧。トップページには20名弱のインストラクターたちがずらりと並んだ写真が表示される。また、「女性は勿論のこと、沢山の男性にヨガに広めたい、教えたい、ヨガを始めるきっかけになれればいいという想いで日々活動しているのがポジティブスターヨガです。私たちが、日本の男性を明るく、元気にして世の中の経済を発展させる! これがポジティブスターヨガが生まれたコンセプトです」(同店サイトより引用)といった運営理念も記載されていた。

 同店は性的サービスなどがあることは断固否定しているが、客となる男性のモチベーションを上げるために、ルックスの良い女性インストラクターを揃え、そしてそんな美人インストラクターによるマンツーマン指導をウリにしていることは事実だと庄司氏も認めている。

 サイトには、胸元や肩や腕を露出したセクシーなヨガウェアを身にまとったインストラクターたちの写真が次々と表れる。極端にいかがわしい印象はないが、確かに女性をメインターゲットとしている一般的なヨガスタジオのイメージとは毛色が異なる。

 サイト内にある「お問合せ&ご予約」ページから希望日時などを入力して予約。いくつかメニューがあるが、「初回ビジター12000円 パーソナルレッスン/ヘッド&ハンドマッサージ付き」を選択した。通常の「メンズヨガ」は1万1000円/60分で、初回は別途入会金が2万円かかるが、この「初回ビジター」はいわゆる体験コースで、入会金不要で60分のメンズヨガを1万2000円で受けられる。その後、店舗からの返信メールがあり、予約日時が確定した。

 予約当日。PSYのあるJR恵比寿駅西口から徒歩6~7分のビルに向かう。エレベーターに乗り、PSYに到着。一見、一般的な住居用の分譲マンションのようだ。入口でヨガウェアに身を包んだ担当のインストラクターが出迎えてくれて入店。

 最初にインストラクターのほうから「こちらはどのようにお知りになったんですか?」と尋ねられたため、素直に「報道で知りまして」と答えると、「そうですよね」と苦笑。興味本位の問い合わせが殺到しているのだろう。

 同店では、インストラクターの指名も可能だ。しかし、今回は指名なしで予約していたため、どのような方が担当してくれるのか入店までわからなかったのだが、確かに噂どおりのはつらつとしたインストラクターだ。ただ、元グラドルや元キャバ嬢が多いといった触れ込みだったため派手なメイクの女性を想像していたが、健康美あふれるナチュラルメイクの女性だ。

 予想とは異なるが、いかがわしさを感じさせない、一般的なイメージどおりの女性ヨガインストラクター像に近いともいえる。彼女のヨガ歴自体はまだ3年ほどだが、1カ月間インドでのヨガ留学を経験しているという。

 案内されたのは6畳ほどの広さの個室。こちらの室内も一般的な住居用マンションのようで、一人掛けソファや観葉植物などがあるフローリングの部屋に2枚のヨガマットが敷かれていた。室内でまず店舗側が無料貸し出ししてくれるヨガウェアに着替えるのだが、着替え中はもちろんインストラクターは退室している。

 ヨガウェアに着替え、いよいよ60分の体験コーススタート。パワーヨガ、ダイエットヨガ、リラックスヨガなど客がメニューを選べるとのことで、初心者向けというリラックスヨガを希望した。

 ここで先に結論をお伝えするが、性的なサービスといったいかがわしさは一切ない60分間だった。

 インストラクターのヨガウェアは胸元や肩が出ており多少「ドキッ」とはするが、過剰に露出しているわけではなく、一般的なウェアだ。また、「子供のポーズ「ゆりかごのポーズ」「猫・牛のポーズ」「猿のポーズ」といった基本的な初心者向けポーズを行っていく際、それを実践してくれるインストラクターが、身体をくねらせたりヒップを突き出したりする動きに多少の艶めかしさは感じるが、故意に扇情的にしている様子もなかった。

 60分間の最後に、仰向けの状態で顔の上にタオルをかけられ、インストラクターによる指圧マッサージ(「マッサージ」という呼称は国家資格取得者の施術を指すため、同店のサイト内では「リラクゼーション整体」と呼称している)を5分ほどかけて頭と手にしてもらい終了。ここで肌と肌の接触があるとはいえるが、あくまで頭と手を揉んでもらうだけで、性的サービスは一切ない。ちなみに、「週刊文春」で「客に目隠しし、1対1でサービスしてくれる」と記されていたが、顔にタオルをかけられるだけで性的なサービスは一切ない。

客とインストラクターのLINE交換・食事・交際は事実

林文科相御用達、「キャバクラヨガ」報道に抗議のPSY、「個室で目隠しサービス」の実態の画像3個室の様子

 終了後、雑談がてら今回の報道についての心情を聞くと、インストラクターは怪訝な顔をすることなく、さばさばと次のように答えてくれた。

「いろいろとお問い合わせが殺到して、確かに大変だったといえば大変だったのかもしれません。ただ、報道によって当店のことを知っていただき、(性的サービスがないことを承知のうえで)興味を持って来てくださったお客様もいらっしゃったので、インストラクター同士では、今は比較的ポジティブにとらえていますね。結果的にはよかったのかもしれないねと。日本では、ヨガはどうしても“女性がやるもの”というイメージが強いんですが、男性が参加しやすいヨガスタジオもあると知っていただけたと思いますので」

 一方で、常連客から心配の声も相次いだという。

「当店は8年ぐらい前にオープンしておりまして、社長のもともとのお知り合いなど、長く通っていただいている常連さんが多いので、その方々は『風評被害に遭っているのではないか』と心配してくださっていました」

 客とインストラクターがLINE交換や食事、交際することもあるというのは事実なのだろうか。

「私はLINE交換も食事も行きませんが、プライベートのことは特に禁止されていませんので、そういうインストラクターもいますね。交際とまではいかなくても、男性のお客様は年上の富裕層の方が多いので、指名をしてくれている常連さんと食事ぐらいまでは行くというインストラクターは少なくないと思います」

 ちなみに、「レディースヨガ」は3000円/60分、「メンズヨガ」は1万1000円/60分と、男性向けコースの金額のほうが圧倒的に高いが、女性はグループレッスン、男性は個人レッスンとなるための価格差だという。

 男性向けコースは基本的に個人レッスンになるという部分に“意図的”な面も感じるが、インストラクターが60分間マンツーマンで指導してくれることを考えると、1万1000円という金額は暴利とはいえないだろう。実際、富裕層男性向けのパーソナルレッスンであることを踏まえれば、性的サービスといった“裏稼業”がなくとも、確かにビジネス的な需要はあるだろう。

 もっとも、あれだけメディアに騒がれたため、報道後にインストラクターへの指導が徹底された可能性もゼロではないだろう。今回体験した限りでは、至極健全なヨガレッスンだった。
(取材・文=編集部)

BusinessJournal編集部

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