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テレ東『ヘッドハンター』がとにかくおもしろい…フジでヒット連発のスタッフが集結し才能発揮

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ドラマBiz『ヘッドハンター』:テレビ東京」より
 民放各局が手堅く視聴率を獲るために中高年層がターゲットの刑事・医療ドラマを連発するなか、テレビ東京がやってくれた。今春から「経済・ビジネス」と「ドラマ」をかけ合わせた「ドラマBiz」(毎週月曜22時~)を新設。第1弾として放送されている『ヘッドハンター』が、とにかくおもしろいのだ。


 物語は、弱小転職斡旋サーチ会社「SAGASU」の社長兼ヘッドハンター・黒澤和樹(江口洋介)と、業界最大手の転職斡旋会社「ブリッジ」のやり手ヘッドハンター・赤城響子(小池栄子)の攻防を中心に展開されていく。

リアルな人間模様とベテランの熱演


 しかし、それ以上に引きつけられるのは、各話のゲストたちが見せる人間模様と、人生の決断をめぐるドラマチックな展開。

 1話では大手家電メーカーの技術者・谷口孝雄(北村有起哉)と先輩社員の五十嵐文雄(高橋克実)、2話では大手企業グループの営業統括部長・郷原泰三(高嶋政伸)と同社のシステムエンジニア・柳井君秋(正名僕蔵)、3話では総合商社のキャリアウーマン・熊谷瑤子(若村麻由美)と部下の江上唯(菜葉菜)、4話では老舗旅館の大旦那・松原善三(伊武雅刀)と不仲の三男・松原三郎(金井勇太)らのヘッドハンティングをめぐる一部始終が描かれた。

 先輩や家族のことを考えてなかなか決断できない優柔不断な谷口と、会社の方針に不信感を抱き独立を画策する五十嵐。古い営業信念の持ち主で情に訴えかける郷原と、慰留を拒否し「お前のことが嫌いだったんだ」と本音をぶちまけた柳井。自信満々に見えて実は自信が持てない熊谷と、創造力はあるが実行力に欠ける江上。山っ気のある性格で頭の固い善三と、父親を頑なに拒否する三郎。それぞれの人物像と関係性が、多彩かつリアルに描かれていた。

 巧みなのは、「ヘッドハンティングされるほど仕事の能力が優れているからといって、人間的に優れているとは限らない」というマイナス面を織り込んだ人物描写。突如として人生の転機が訪れたとき、どんな反応をし、どんな結論を下すのか。右往左往したり、誰かの顔色をうかがったりなど、その人の本質が見えるのだ。その姿に、「もしヘッドハンターが現れたら……」と自分を置き換えて見るビジネスパーソンもいるだろう。

 さらに特筆すべきは、各話のゲストに演技派俳優を配し、「じっくり芝居をさせよう」というスタッフの姿勢。メインの江口洋介や小池栄子より、北村有起哉と高橋克実、高嶋政伸と正名僕蔵、若村麻由美と菜葉菜、伊武雅刀と金井勇太にたっぷり時間を与え、セリフまわしだけでなく表情の微妙な変化まで演じさせ、技量を引き出している。

フジでヒット連発の精鋭がズラリ


 そのスタッフは、プロデューサーに『リーガルハイ』『家族ゲーム』『ジョーカー 許されざる捜査官』(すべてフジテレビ系)を手がけた稲田秀樹(テレビ東京、前所属は共同テレビジョン)と、『ストロベリーナイト』『リスクの神様』『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(すべてフジテレビ系)を手がけた高丸雅隆(共同テレビ)。

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