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日大、会見で騒動に自ら油注入…「学生を切り捨て、理事を守る」、教育機関として疑問の声

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日本大学アメリカンフットボール部・内田正人前監督(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 5月23日夜、日本大学アメリカンフットボール部の内田正人前監督と井上奨コーチが会見を開いた。しかし、その会見内容に対して、インターネット上では「この期に及んで、まだ保身に走るのか」「スポーツマンシップの欠片もないな」「(前日の)宮川泰介選手の会見とは天と地の差」といった批判の声が続出している。

 会見の冒頭で2人は、悪質タックルによってケガをした関西学院大学の選手と、前日に会見を開いた日大の宮川泰介選手に謝罪。その後の質疑応答では、記者から「悪質タックルは誰の指示だったのか」という点に質問が集中した。内田前監督は「信じていただけないと思いますが、私からの指示ではございません」と反則の指示を否定。しかし「フィールドで起こったことですので、私の責任だと思っています」と付け加えている。

 一方、井上コーチは「私が宮川選手に対してクォーターバックを潰してこいと言ったのは事実」と発言。しかし、宮川選手が会見で発言していた「できませんでしたじゃ済まされないぞ」といった念押しについては「最初から思いっきりスタートして、タックルしてっていうのが彼への課題だった。ケガをさせる目的では言っておりません」と、発言の意図を明らかにした。

 事件発覚以来、日大への批判は拡大する一方だが、この記者会見の様子がテレビやネットで拡散されると、さらに騒動は大きくなっている。

「根本的に日大の対応が悪すぎてコトが前に進まない。あまりにもヒドすぎる会見だった」
「会見の感じだと逃げ切りそうだな。クズすぎて、完璧に開き直ってたし」
「どう聞いても保身。宮川選手にすべての責任を押し付ける姿勢が変わらないなら、断罪してほしい」
「こういう奴らのせいで日大全体がクソだと思われるのが可哀想。日大生は被害者ですね」
「本当に、本当に、本当にダメな奴らだと思う。監督の頭の中にあるのは保身だけ」

 このような声が続出している。

 哲学研究者で神戸女学院大学名誉教授でもある内田樹氏は、ツイッターで「日大が初動で『学生を切り捨てて、アメフト部と理事を守る』という道をほぼ自動的に採択したという点に深い闇を感じます」「教育機関の第一の仕事は学生たちの市民的成熟を支援することです。教育より組織防衛を優先する人たちは大学という機関を通じていったい何を実現するつもりでいるのでしょう」と、日大の対応を批判している。

 さらにこの会見を受け、ケガを負った関西学院大選手の父である奥野康俊大阪市議は自身のフェイスブックアカウント上で「前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません」「宮川君は、加害者ではありますが、指導者2人に対して、体の震えが止まりません」と怒りをあらわにした。さらに、内田前監督による「反則のシーンを見ていなかった」との発言を受け、試合の動画や写真を撮っていた観客にデータの提供を求めている。

 日大のOBであるテリー伊藤は24日放送の『ビビット』(TBS系)で、会見について「僕から見ても恥ずかしいし、悔しい」と発言している。内田前監督は会見直後、心身の疲労を理由に日大病院へ入院したが、今回の騒動はどのような終着点をみせるのだろうか。
(文=編集部)

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