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『コンフィデンスマン』前回放送回があまりにスゴ過ぎて言葉を失うレベル…今すぐ観るべきだ

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 長澤まさみ主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の第8話が28日に放送される。本作は、長澤演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャードの3人が信用詐欺師(コンフィデンスマン)となり、欲望にまみれた人間から大金をだまし取る1話完結ドラマ。21日に放送された第7話の平均視聴率は、前回から0.7ポイント増の8.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。

 視聴率は初回から一度も2桁に達したことがないが、毎回話題性は高い。ストーリーは基本的に荒唐無稽だが、(1)視聴者をもだますほどよく練られた脚本、(2)毎回まったく別のキャラクターを演じる長澤まさみの演技力、(3)時々織り込まれるパロディーやおふざけなど、見どころも多い。

 先週放送された第7話も、これらのポイントをしっかり押さえており、視聴者からの評判も上々だった。第8話の放送を前に、前回をおさらいしておこう。まずは、1つめのポイントである脚本について触れたい。

 第7話は、鎌倉の資産家・与論要造(竜雷太)の家を「理花」という女性になりすましたダー子(長澤)が突然訪ねる場面から始まった。ドラマが始まってすぐに詐欺が始まるのは今までにないパターンで、この時点で視聴者はダー子の目的も要造がどんな人物かもわからず、なりすましがいつバレるのかと冷や冷やして成り行きを見守らなければならない。

 理花という人物が要造の娘であり、長い間行方をくらましていたことは間もなく判明するが、いくら長年一緒にいなかったからといって、娘になりすますのはハードルが高い。だが、ダー子はなぜか本人しか知らないはずの理花の過去を知っており、たくさんある部屋のなかから迷わずに理花の部屋を探し当てた。

 この導入部は非常にうまいつくりだ。場面が進むにつれて疑問がどんどん生じ、思わず先が気になってしまうからだ。ある程度同じパターンになっていたドラマの進行をがらりと変えたのも、新鮮な印象を与えてくれた。

 要造のもとには理花の兄姉である祐弥(岡田義徳)と弥栄(桜井ユキ)がおり、理花を名乗るダー子に疑いの目を向けていた。ここで視聴者は、ダー子の企てがいつバレるのか、あるいはバレないのかが話の焦点になるのだと思い込まされる。ところが、その予想は思わぬかたちで裏切られる。祐弥と弥栄を名乗る男女は真っ赤な偽物で、要造の遺産を目当てに近付いた詐欺師だったのだ。

 こうなると詐欺師と詐欺師の戦いである。相手が偽物であることを要造に告げ口すれば、遺産は丸ごと自分たちの手に入るのだ。――と思ったら、双方ともこれまで通りに振る舞うという、これまた予想外の展開に。互いに相手が偽物だと知りながら、いかにして要造の信頼を得て遺産を手に入れるかという作戦に切り替えたのだ。偽物の家族が、カネのためとはいえ、本物以上に家族らしく振る舞う皮肉な光景が笑いを誘う。

 ところが、本物の祐弥と弥栄が見つかったことで事態は一転。要造が主張する10億円の資産などとっくの昔になくなっており、子どもたちにかまってほしいがためにデタラメを言っているにすぎないことが判明する。これを知った偽の祐弥と弥栄、そしてダー子はカネにならないからと要造のもとを去る。だが、ボクちゃん(東出)だけは要造がかわいそうになり、最期まで世話をする。

 ここで視聴者の心は乱される。ダー子にも少しはいいところがあると思っていたら、やっぱりカネにしか興味のない詐欺師だったのかとがっかりさせられるし、「詐欺ドラマ」なのに肝心の詐欺も失敗している。そして、要造はあっさりと死んでしまった。これでどうオチが付くのだろうかと不安でいっぱいになった頃、要造が生前言い残したことをボクちゃんが思い出す。それを聞いたダー子は喜び勇んで要造の金庫へ急いだ。金庫に10億円がないことは以前にも確認したはずだが、果たしてダー子は何を考えているのか――。そして、誰も予想しなかったラストが待ち受けていた。

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