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朝丘雪路さん、アルツハイマー病患いつつ完璧演技…映画頓挫寸前→スタッフ無報酬で完成

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朝丘雪路さんと夫の津川雅彦さん(写真:日刊スポーツ/アフロ)

 アルツハイマー型認知症を患っていた女優の朝丘雪路さん(享年82)が4月27日に死去していたことが5月20日、明らかになり、芸能界が悲しみに暮れた。

 朝丘さんは1952年に宝塚歌劇団に入団し、月組の娘役として活躍。55年に退団した後は、女優や歌手、タレントとマルチに活動した。60年代にはブームとなった深夜番組『11PM』(日本テレビ系)でアシスタントを務め、豊満なボディーにちなんで司会の大橋巨泉さんから「ボインちゃん」と呼ばれ、そのまま愛称になった。

 晩年はアルツハイマー病を患った。夫で俳優の津川雅彦さんが5月20日に会見し、「津川さんのことはわかっていた?」との質問に「僕のこともね、段々……。それ以上の深い話は勘弁してください」と口をつぐんだ。愛していた夫のことも認知できなくなったとしたら、津川さんも辛かっただろう。亡くなる数カ月前に会話したというが、「俺とわかってしゃべったかどうか……」と沈痛の表情を浮かべた。

 最後の芸能活動は2014年、娘で女優の真由子がプロデュースしたミュージカル『花や…蝶や…』で、津川と夫婦出演した。その後、自宅で療養していた。同年に東京と福島で撮影された『プラシーボ』という映画が、朝丘さんにとって映画の遺作となった。

 津川は会見で、朝丘さんのアルツハイマー病について「もう、4、5年かな。だんだん(症状が)深くなっていくような」と明かしていたが、「確かに撮影された14年、朝丘さんはすでにアルツハイマー病を患っていました。でも、カメラが回るといつも通りに演技し、役者陣、スタッフも仰天。まさに女優魂でした」(映画界関係者)

 ところが、同映画を手がけた製作会社が問題だった。

「映画の製作が初めてで、まったく不慣れ。宣伝費も大して引っ張ってこなかったんです。15年には製作が完全休止の状態に陥りました。幾度となく製作が頓挫しかけましたが、朝丘さんの女優魂を忘れなかった少数のスタッフが無報酬で製作を続け、16年に本格再開。17年にメジャーではなくインディペンデントでなんとか公開にこぎつけました」(同)

 結果的には朝丘さんにとって、これが出演映画の遺作。スタッフの奮闘に天国で目を細めているに違いない。
(文=編集部)

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