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座りすぎ、がんリスク増や疲労感の高まりに関連…1日11時間以上で総死亡率1.4倍

文=喜屋武良子/清談社
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 そうはいっても、増え続ける仕事、休日の家事や子育て、さらに親の介護など、実際には1時間以上の運動をする時間も気力もなかなか確保できないのが現実だろう。

 そこで、岡氏が座りすぎのリスク軽減策としてアドバイスするのが、できるだけ日々の座っている状態を少なくする方法だ。

「デスクワークが中心の人の場合、こまめに椅子から立ち上がるだけでも太腿やふくらはぎの大きな筋肉が動き、座りすぎのリスク軽減につながります。できれば、30分に1回はトイレに行ったりお茶を入れたりするなど、『立ち上がって少し歩く』ということを意識してください」(同)

 また、椅子がなく立った状態で作業をするスタンディングデスクを導入するのも効果的だ。岡氏の研究室もスタンディングデスクを取り入れているが、立っている状態が当たり前になると、「座りたい」という欲求も自然と少なくなっていくという。

「私の体験からいうと、最初の2週間は慣れずに少し大変ですが、その後は立っているのが当たり前になり、むしろずっと座っているとムズムズするようになりました。最近は、足元に敷くマットレスやスタンディングデスク専用のアクセサリー類も充実しているので、立っていてもなんの不便も感じません」(同)

 スタンディングデスクは、国内では楽天が大々的に導入して話題を集め、海外でもグーグルやフェイスブックなど多くの企業が採用している。

「一時の流行に終わらず、スタンディングデスクが多くの企業で一般的になれば、社員の健康や生産性にプラスの影響があると思います。運動不足が体に悪いということは常識ですが、それと同じように『座りすぎが体に悪い』という認識も広がってほしいですね」(同)

 岡氏は、「座って作業することが多い人は、まずは自分が『座りすぎている』と自覚することが大切」と語る。デスクワークの合間に意識して立ち上がる程度なら、今日からでも実践できるのではないだろうか。
(文=喜屋武良子/清談社)

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