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トイアンナ「私は言いたい」

男性・女性への条件の多さで「婚活疲れ」に陥る人は、本当に「高望み」だからなのか?

トイアンナ/ライター、性暴力防止団体「サバイバーズ・リソース」理事
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消えた仲人のおばちゃんと、自己決定の重い責任

 かつて、婚活には「仲人のおばちゃん」がいた。年頃の男女をマッチングさせ「あなたには、これくらいの人がいいのよ」と双方を説得し、成婚まで持っていってくれたのだ。だが現代の婚活は、自分で無数に並ぶプロフィールから選ばなくてはならないものが多い。依頼すればアドバイスはもらえるが、マンツーマンで面倒を見てくれる仲人のおばちゃん的なサービスはほとんど望めない。

 しかし、ほとんどの男女は未婚で、これまで結婚したことはない。せいぜい友人カップルくらいしか参考資料がないのに、「40年寄り添う相手を見つけろ、ただし失敗したらすべて自己責任で」と言われたら、失敗したくないと思うのが自然ではないだろうか。

 人は「失敗してもいいから、成功したい」と思っていれば、リスクを取れる。しかし「一度しかチャンスはない、失敗したくない」と考えるとき、安パイを選びたくなる。安パイとはすなわち、条件を細かく羅列してもマッチする相手か、周りが褒めてくれそうな相手だろう。

 しかし、誰もが幸せになれる相手などいない。本来婚活は相性であり、モテや世間とは関係ないものだ。だが、そこに「あなたってこういう人が合うのよ」と指導してくれる人生の先輩はいない。婚活サービスは大量に生まれ、超レッドオーシャンとなっている。だが今の20、30代に求められているのは極めてローテクな、仲人のおばちゃんなのかもしれない。
(トイアンナ/ライター、性暴力防止団体「サバイバーズ・リソース」理事)

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