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加えて、ハンバーガーのパティやバンズはとてもやわらかいため、「あまり咀嚼せずに食べる人が多いのも問題」(同)だという。
「一般的に、咀嚼回数が多いほど満腹中枢が刺激され、満腹感を得やすくなります。一方、咀嚼回数が少ないと満足感が得られないので、ファストフード店では、カロリーが高いフライドポテトや糖分が多い炭酸飲料などのサイドメニューをついつい頼んでしまう。そうなると、さらにカロリーや脂質がプラスされることになってしまいます」(同)
「夜マック」を食べる際のリスク軽減策
それでも、「どうしても夜マックを食べたい」という人もいるだろう。そんな人のために、Aさんは「食べる頻度やメニュー選びに注意してほしい」とアドバイスする。
「たまにはボリュームのあるハンバーガーを食べたくなることもあるでしょうから、『絶対に夜マックを食べてはダメ』とは言いません。その代わり、『ひと月に1~2回』『就寝前3時間以内には食べない』など、ルールや制限を設けてください。そうすれば、肥満のリスクを軽減できます」(同)
さらに、もうひとつ気をつけなければならないのはサイドメニューだ。
「脂質の摂りすぎを防ぐためにも、サイドメニューは定番のフライドポテトではなく、サラダやコーンがおすすめ。また、飲み物は砂糖を多く含む炭酸飲料ではなく、お茶やコーヒーにするなどの工夫をしてください」(同)
栄養バランスに関しても、夕食で夜マックを食べる日は朝昼の2食を野菜中心にして不足するビタミンやミネラルを積極的に摂っておけば、栄養の偏りをある程度解消できるという。
ただし、あくまでもこれは健康リスクを軽減するための対策だ。もしあなたが健康に気をつかっているなら、リスクの高い夜マックは最初から避けたほうが無難かもしれない。
(文=谷口京子/清談社)
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