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日本列島、いつ噴火してもおかしくない活火山が110カ所超…火山活動が活発化の可能性

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 噴火の規模を示す指標はいくつかあるが、噴火のときに火口から飛び出したものの体積を立方mで表すのが一般的だ。東京ドームは124万立方mあるが、その東京ドームに換算すると250杯分以上のものを「大噴火」という。

 この「大噴火」は、過去にたびたび日本でも起きている。正式な記録が残っている18世紀以降では、各世紀に4~6回の「大噴火」が日本のどこかで起きており、富士山や伊豆大島も「大噴火」を起こした。

 ところが、不思議なことに、20世紀のはじめに2回の「大噴火」があった後、現在に至るまでの100年近くはないのである。その2回とは、1914年に起きた鹿児島・桜島の噴火と、1929年の北海道・駒ヶ岳の噴火である。

東日本大震災の影響で噴火が増える可能性も


 不思議と「大噴火」がない、ある意味では「異常な」時代が続いているが、この先いつまでも日本で「大噴火」が起きないということはあるまい。

 過去の状態に戻り、さらに今までより噴火が増えるきっかけが、2011年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)であったと考える根拠がある。

 東日本大震災は、マグニチュード9.0という世界的にも珍しい巨大な地震で、広く日本の地下にある基盤岩を一挙に動かしてしまった。そのときに動いた量は、震源に近い宮城県の牡鹿半島で5mを超え、遠くになるにしたがって徐々に小さくなっているが、それでも首都圏の地下で30~40cmに達した。プレートがゆっくり動いていたときの何年分もが、一挙に動いてしまったのである。

 プレートの動きや地下の岩盤の動きが地震を起こすのに対して、火山活動はプレートの動きが地下でマグマをつくり、それが上がってくることで噴火となる。いずれも、巨大なプレートが動き、さらには大きな日本列島の地下で起きる現象だけに、時間の遅れが生じる。その意味では、東日本大震災から7年たったとはいえ、日本はまだ「執行猶予期間明け」とはいかない情勢にある。

 次に日本のどの火山が噴火するのかは、現在の火山学ではわからない。しかし、活火山数だけでも110を超える日本には、いつ噴火してもおかしくない火山が多いのだ。
(文=島村英紀/武蔵野学院大学特任教授)

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