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こんなの『花男』続編じゃない!『花のち晴れ』最終回がクズすぎてネット失望

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
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 杉咲花が主演を務める連続テレビドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)の最終回が26日に放送され、平均視聴率が9.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。

『花より男子』(花男)シリーズの続編という位置付けの同ドラマは、高校生の江戸川音(杉咲)が婚約者の馳天馬(中川大志)とそのライバル・神楽木晴(King&Prince/平野紫耀)のどちらを選ぶかというお話。当然のことながら最終回は、音がどちらを選ぶのかに視聴者の関心は集まっていた。

 だが、放送時間が残り少なくなっても、その結論はなかなか出なかった。見せ場を最後まで引っ張るのはドラマとして当たり前といえば当たり前なのだが、あからさまな尺稼ぎとしか思えない天馬と晴の武道対決が延々と描かれるばかりで、話が全然進まない。

 結局、実力では到底天馬にかなわないはずの晴が、ラッキーで弓道と剣道で勝ちを収め、2人は握手を交わす。お守りの豚「ワシントン」を晴に貸し、「全力で戦えるように」と祈っていた音は試合後、何食わぬ顔で天馬をねぎらう。相変わらずこの主人公はひどい。

 だが、そんな音も、とうとう罰を受ける時がやって来た。「音の野菜炒めが食べたい」と音の家を訪ねた天馬が、ついに別れを切り出したのだ。「音が本当は晴を好きなのはずっとわかっていたのに、認めたくなくてつなぎ止めていた」と打ち明ける天馬。音もあわてて涙を流し、「全部私がいけないの。天馬くんのこと傷つけたくないのに、大切なのに……」と言い訳するが、「もう終わりにしよう」ときっぱり却下されてしまう。

 はっきり言って「ざまあ見ろ」である。天馬の前でも晴とイチャイチャしたり、こっそり夜中に2人で会っていたり、揚げ句の果てにバックハグまで許しておきながら「天馬くんが大切なの」とか言われたところで、「いいかげんにしろ!」と思われるのが普通だろう。財閥の御曹司の婚約者という地位をキープしておきながら、別の金持ちの息子ともじゃれ合うクズ女・音にイライラしていた視聴者も、ようやく留飲を下げたのではないだろうか。

 と思ったのもつかの間、天馬に文字通り背中を押された音は、数分であっという間に気持ちを切り替え、ウキウキの笑顔で晴の待つ恵比寿ガーデンプレイスに向かって走り出した。ここから、2人の交際後の様子を思い浮かべた音による妄想が画面に映し出される。妄想の中で2人はキスしようとするが、唇が触れる寸前で妄想シーンは終わり、信号待ちしているらしき音の笑顔でエンディングを迎えた。

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