「2018 FIFA ワールドカップ(W杯) ロシア大会」のグループステージが佳境を迎え、国内のサッカー熱がますますヒートアップしてきた。日本代表は前評判を大きく覆す健闘をしているのだが、インターネット上ではそんな日本代表への“手のひら返し”が話題になっている。
大会の約2カ月前、日本サッカー協会は日本代表監督だったハリルホジッチ氏を電撃解任。不明瞭な解任理由に加え、ハリルホジッチ氏が監督を務めていた時と起用する選手を大きく変えたことが物議の対象に。代表選出の当落線上にいた本田圭佑、香川真司、岡崎慎司などのベテラン勢を重用して、「ベテランに気を遣いすぎ」「本田の言いなりかよ」といった批判が続出。“おっさんジャパン”“忖度ジャパン”などと不名誉な呼び方までついてしまった。
さらに大会開催直前の親善試合でも、ガーナ代表に0-2で敗北、スイス代表に0-2で敗北してしまう。スイス代表に完敗した直後に西野朗監督がポジティブなコメントをすると、ネット上では「危機感がなさすぎる」「自分たちの状況がまったくわかってないね」「4年に1度の楽しみを返せ」といった声が続出。スタメンで出場した本田には「今からでも辞退しろ」「お前のための代表じゃねえんだよ」など罵声が浴びせられ、期待値はかなり低いまま大会へと挑むことに。
しかし、下馬評では引き分けでも上出来といわれていたコロンビア代表との試合に勝利すると、空気は一気に変わり、一躍“西野ジャパン”フィーバーとなった。続くセネガル代表との試合では、非難され続けてきた本田が後半33分に同点ゴール。チームを敗戦の危機から救う活躍を成し遂げる。
そんな日本代表と本田の活躍に、ネット上では「本田選手本当にすいません。めちゃめちゃ叩いてたので土下座します」「名将・西野監督! ハリルなんていらなかったんだ!」「ベテラン勢の大活躍が光るな」「本田選手は間違いなく日本サッカー界のレジェンド」と大会前とは評価が一転。乙武洋匡氏も25日に自身のTwitterで、「本人にしたらこの手の平返しは気持ちいいだろうなあ」と本田に賛辞を送っていた。
果たして28日のポーランド戦では、どんなドラマが巻き起こるのだろうか。
(文=編集部)