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紀州のドン・ファン不審死、捜査は核心に?犯人は妻ではない?過去を暴露したメディアの罪

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『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』(野崎幸助/講談社)

紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の酒類販売会社社長、野崎幸助さん(77)が急性覚醒剤中毒で死亡したのが、5月24日。すでに1カ月以上が経った。この間、野崎さんの自宅、酒類販売会社が2度にわたって捜索され、約2000本のビールの空き瓶が押収され、和歌山県警は会社の従業員に対しても事情聴取を行い、覚醒剤の注射痕の有無を確かめ尿検査を行っている。

 県警はどのような捜査をしているのか。警視庁OBに聞いた。

「潰す作業をやっているんです。従業員が社長を殺す動機はほとんど考えられないですけど、あらゆる可能性を考えて、それを一つひとつ消去していく。自宅や会社を2度も捜索したり、2000本ものビール瓶を押収したというのは、なんとかブツ(覚醒剤)を見つけようとしているのでしょう。

 覚醒剤が同一かどうか(の異同識別)は、原材料、合成ルート、製造方法等のいわゆる薬物プロファイルを、粉末や結晶などを微量成分分析することにより明らかにして行います。これを捜査員の間では『覚醒剤のDNA』とも呼んでいます。それによって、南米のほうから入ってくるブツなのか、中国のほうから入ってくるブツなのかがわかり、入手ルートを絞り込めるのです。野崎さんの体から覚醒剤成分が見つかりましたが、体内に入ってしまうと分解されて、『覚醒剤のDNA』はなくなってしまいます。だから、ブツを見つけようとしているのでしょう。たとえ容疑者が絞り込めても、ブツが見つからなければ、本人が『やりました』と言っても、起訴できないかもしれない。ほかに、犯人しか知り得ないような『秘密の暴露』があれば別ですけど」

 50億円といわれる野崎さんの資産の相続権者であり、死亡時に家にいた野崎さんの妻は、集中的に事情聴取を受け尿検査も求められた。彼女が犯人であるという根拠は何も出てこなかったにもかかわらず、メディアでは妻に疑いを向ける報道が続いた。

「週刊誌で妻は、『毎月100万円もらえるのに、どうして自分が殺すのか』と言っていましたけど、これは全然理由になっていませんよね。野崎さんが死んでしまえば、もっと大きな額の金が入ってくるのだから。そういう理屈に合わないことを堂々と言うところが、なんか犯人らしくない気がしますね。犯人だったら、もっと理屈に合ったことを考え出すものです。金のために結婚したことを公言するような女性ではあるかもしれないけれど、だからこそ殺人をするタイプには見えないんですよね。

 野崎さんの愛犬だったイブちゃんの亡骸からは、覚醒剤成分が出てきませんでした。私は『出てこない』と思って取材にもそう答えていました。覚醒剤で死ぬかどうか、実験めいたことをしたということになったら、余計に疑いは深まりますから」

イブの死に際して、妻は火葬を望んでいたなど、あたかも証拠隠滅を図ろうとしていたかのような報道もあったが、事実によって否定されたかたちだ。

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