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メルカリ、オーバーシュートか…上場なのに今期決算「利益非開示」に市場で疑問広がる

文=編集部
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下値は4000円がメドか

「目先、株価5000円を維持できるかどうかが焦点。5000円を下回ると一気に崩れる恐れがある」(新興市場をウオッチするアナリスト)とされてきたが、あっさりと5000円の大台を割り込み、4000円に向けて下降線を描いている。

 当面の下値のメドについては、LINEが参考になるという。LINEは公開価格を48.5%上回る4900円で初値を形成。いったん5000円まで上昇し、その後、4000円割れで株価が落ち着き、切り返した。2割程度の株価の調整を経て、反転したことになる。

 LINEのケースをメルカリに当てはめると、初値(5000円)の2割安の4000円が下値のメド。その後に切り返せるかどうかがポイントになる。

 LINEは公開株数をこなすのに5営業日かかった。一方、メルカリは上場2日目の前場で公開株数が一回転した。この点からみると、メルカリのほうが需要旺盛といえるが、人気先行だった点は間違いないところ。

 上場初日は一時、ストップ高となったが、その後は前日比でマイナスが続く“全敗”状態。上場後に買い物を入れた投資家のほとんどがメルカリ株で損失を被っていて、東証マザーズ指数が年初来安値を更新する心理的要因になっているとの指摘がある。

 目先の株価上昇を期待して参戦した投資家の見切り売りが続いている。

 前述した理由に加え、今6月期決算の利益予想を非開示としていることが業績面での不透明感につながり、どうしても短期的な売買が中心になりやすい。

 不明確な将来への期待をベースに株価が形成された“トガメ”が、はっきり出た格好。売りが一巡するのを待つしかないだろう。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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