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香川真司よ、あなたはまだ日本代表引退には早すぎるのではないか?

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香川真司(写真:アフロ)

 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会・ラウンド16、日本vs.ベルギー戦。2点のリードを奪いながら終盤で追いつかれ、後半アディショナルタイムにチャンスの後に強烈なカウンターを受けて2対3で沈み、日本のW杯は幕を閉じた。

 試合後のフラッシュインタビューで、多くの選手がこわばった表情を見せたり涙ぐむなかで、香川真司は違った。

「これがサッカーといえばサッカー。受け止めづらいけど、受け止めないといけない。このベスト16の壁の大きさを痛感した。この結果を受け止めるしかない。本当に次(準々決勝)に行きたかったし、その可能性があるチームだった。新しい歴史をこのチームで刻みたかった。それが悔しいです」

 この言葉を発する直前、香川は笑みを浮かべていた――。

 香川が笑みを浮かべるということは、それだけ相当な悔しさを抱えている証拠だ。彼は人前で涙を見せることを嫌う。涙を見せたくないからこそ、逆の行動をすることで、溢れて来ようとする涙を抑制するのだ。この時の彼は、まさにそれだった。

 悔しくないわけがない。香川にとってW杯は、自分の運命を翻弄し続けた夢の舞台であり、今回ついに自らに微笑んだと思いきや、最後は残酷な結末で再び突き放された。それに加えて、21歳だったときから7年以上背負い続けた背番号10の重さと戦うサッカー人生でもあった。

 香川が最初にW杯に近づいたのは2010年の南アフリカ大会だった。最終的にメンバーから漏れたが、サポートメンバーとしてチームに帯同し、W杯の雰囲気を味わった。貴重な経験とはなったが、彼の実力からしたらメンバー入りしてもおかしくなかった。それに値するパフォーマンスを見せていただけに、彼にとってこの処遇は悔しさ以外なかった。

「正直、(南アフリカに)帯同すべきか迷った。でも、悔しさを次に生かしたいし、プラスにしないといけないと思った」(香川)

 すべては次のW杯で笑うために、彼はこの“屈辱”を受け入れたのだ。そして翌年、日本代表の10番を託された。

 10番を背負ったことで、調子が悪ければほかの選手よりも叩かれる存在となった。それだけこの番号はサッカーにおいて重要なものであり、ましてやナショナルチームの10番の重さは、想像を絶するほどの圧力となる。

「プレッシャーはものすごくある。でも、それにいちいち負けていたら、やっていられない。常に『大丈夫だ』と言い聞かせている」(同)

 一度や二度のプレッシャーなら跳ね返せるかもしれない。だが、彼の両肩にはずっとのしかかったまま。コンディションを崩せば不要論が巻き起こり、時には周りの声を遮断して自分に集中することでプレッシャーを軽減させるように努めることもあった。

 紆余曲折ののち、待ち望んだ14年のブラジル大会で念願のメンバー入りを果たすも、香川はプレーに精彩を欠き、チームも3戦全敗。最後はベンチで日本の惨敗を見つめた10番に大きな批判が集中した。

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