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なぜ本田圭佑はベルギーをアシストするコーナーキックを蹴ったのか?ラスト9秒の全真相

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本田圭佑・ロイター/アフロ

 2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で、日本代表はベルギー代表と戦い、善戦したものの2―3で破れた。日本時間で午前3時キックオフという時間帯にもかかわらず、平均視聴率30.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、高い関心を集めていたことがわかる。

 日本は史上初のベスト8進出を逃したが、圧倒的に不利という戦前の大方の予想に反して2点を先制し、優勝候補の筆頭に挙げられるほどの強豪であるベルギーを苦しめたことで、「よくやった」「感動をありがとう」などと選手を労う声が溢れている。

 だが、敗戦という現実を受け止めて、敗因を分析しなければ先に進むことはできない。ヘラクレス・アルメロ(オランダ)やFC東京などで活躍した元日本代表FWの平山相太氏は、一番の敗因は試合終了直前の本田圭佑選手が蹴ったコーナーキック(CK)にあると分析する。

「はたから見ていると、あのCKの場面ではゴール前に入れずショートコーナーにするのがセオリーです。試合終了間近であり、完全にベルギーに押し込まれる悪い流れを断ち切るためにも、一旦ゲームを終わらせるべきだったと思います」(平山氏)

 では、なぜ本田選手はショートコーナーを選択せず、中に放りこんだのか。

「本田選手の判断というより、チームとして点を取りにいくことを選択したのだと思います。今大会の本田選手は、アシストや得点をあげるという役割を期待されて、いずれも試合途中から投入されています。(グループリーグ第1戦の)コロンビア戦でもCKを蹴り、決勝点となる大迫勇也選手へのアシストを決めていたので、その再現を狙った可能性もあります。また、ショートコーナーにしよう、などと本田選手に言える選手もいなかったということかもしれません」(同)

 延長に持ち込みたくない、という心理もあったのだろうか。

「そうですね。確かに、(さらに30分の)延長を戦うのは体力的に厳しい状況だったと思います。しかし、あの流れを一度リセットしたほうがよかったのではないかと見ていました」(同)

ほかの場面でミスはなかったか

 CKが相手ゴールキーパー(GK)のティボ・クルトワ選手にキャッチされた後、カウンターから3失点目を喫することになったが、ディフェンス面ではミスはなかったのだろうか。

「速攻を仕掛けられてから点を取られるまでの間は、ミスはなかったでしょう。あれは止められないと思います。そうなると、クルトワ選手がボールを投げるのを遅らせるしかありません。守りが手薄になっていたので、誰かがイエローカードをもらう覚悟でキーパーの前に立つとかして時間稼ぎをするべきでしたが、そのような動きは見られず、クルトワ選手が自由に前にボールを持ち出してカウンターを仕掛けられてしまいました」(同)

 では、1失点目、2失点目については、どう見ているか。いずれもヘディングで点を取られており、特に1失点目は、GKの川島永嗣選手を批判する声が海外メディアを中心に多く上がっている。

「1点目は、不運というしかありません。ヤン・フェルトンゲン選手のヘディングは、完全に中への折り返しを狙ったものです。たとえば、シュートの構えを取っていれば、川島選手も対処できたと思いますが、あれがゴールに入ると予測するのは困難です」(同)

 2失点目のマルアン・フェライニ選手のシュートについて、“ヘディングのスペシャリスト”ともいえる平山氏は、どう感じたか。

「あのヘディングシュート自体は、特別難しいものではありませんでした。むしろ、エデン・アザール選手の上げたクロスが良すぎました。緊迫した状況ではありましたが、ディフェンスも寄せきれておらず、良いボールが来たので、決めるのは簡単だったでしょう。背の高い選手にしてみれば、まともにジャンプさえできれば、シュートを決めるのは難しいことではありません」(同)

 そうなると、防げる可能性があった失点は、3点目だけだったということか。

「そうです。チームの戦術もあるので、誰かの責任というわけではないですが、あのCKが直接の敗因に挙げられると思います」(同)

 今後、W杯で上位を狙うためには、さまざまな展開に応じて試合運びを変える柔軟性が必要になってくる。今回のベルギー戦も、選択肢を増やす糧になったことだろう。
(構成=編集部)

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